盛況のうちに終了いたしました。
多くのご参加ありがとうございました。
後日報告を掲載いたします。

市民セクター全国会議2014 -セクターを超えた、主体的参加と有機的連携-

「創設と普及」の15年から
「成長と成果」の15年へ

 1998年NPO法成立、1999年地方分権一括法成立、2000年介護保険制度の開始と社会福祉法の改正など、2000年前後は、市民セクターにとって重要な出来事が多数ありました。それから15年。公益社団・財団法人、社会福祉法人、協同組合や労働組合など、市民セクターを形成する多様な組織が行ってきた様々なチャレンジを通して、社会的なインパクトをもたらす事例も見られるようになりました。

 一方で近年、地域の課題はますます複雑化しています。単体の組織では解決が難しく、社会的な成果を挙げるためには、これまでの枠組みを超えて、地域ぐるみで多様な連携を進めていく必要があります。市民セクターはなおも成長を続け、新しいステップに進まなければなりません。

 今回の市民セクター全国会議では、15年後の社会を見据えて、さらなる成果を挙げるために何をすべきかについて、「主体的参加」と「有機的連携」をキーワードに議論をしたいと思います。

開催概要

日時:2014年11月21日(金)、22日(土)
場所:
 中野コングレスクエア(メイン会場)
 中野サンプラザ(東京都中野区)
定員:500名
参加費:
両日参加 15,000円/日本NPOセンター会員 12,000円
1日参加 10,000円/日本NPOセンター会員 8,000円
まとめて割(10名以上まとめてのお申込みに適用)
 両日参加 13,000円 1日参加 9,000円
※交流会にご参加の場合は別途5,000円をいただきます。

参加対象:
各地のNPO支援センターやNPOスタッフ、社会福祉協議会や生活協同組合などでNPOなど他団体との連携を模索している方などで、社会を変えるために活動している方、社会がこのままではいけないと思っている方。市民セクターに強い関心のある、専門家、行政、企業の方。
主催:認定特定非営利活動法人 日本NPOセンター
後援:一般社団法人環境パートナーシップ会議公益社団法人企業メセナ協議会公益財団法人公益法人協会特定非営利活動法人国際協力NGOセンター公益財団法人助成財団センター社会福祉法人全国社会福祉協議会社会福祉法人中央共同募金会日本生活協同組合連合会公益社団法人日本フィランソロピー協会日本労働組合総連合会(連合)1%(ワンパーセント)クラブ、内閣府

キーノート 21日 13:15~15:15

2日間の会議のキックオフとして、また、オープニングへの問題提起として、各地・各分野で活動をされている方から、取り組みの中から感じる社会に対する課題意識を発題していただきます。
現代社会の課題は枚挙にいとまがなく、市民セクターでも多様な取り組みが生まれていますが、その中から4つ、今まさに注視すべき、様々な課題の根っこにあると思われるテーマについて問題提起をします。

テーマ1
孤立と貧困の連鎖を連携で断ち切る

坂本雅子さん
特定非営利活動法人SOS子どもの村JAPAN常務理事

テーマ1
孤立と貧困の連鎖を連携で断ち切る

坂本雅子さん
1942年鹿児島県生まれ。九州大学医学部卒業後、16年間九州大学、済生会福岡総合病院などで小児科医として勤務。1983年から福岡市の保健所、衛生局で、母子保健、健康づくり、高齢者サービスなどを担当、1998年、保健福祉局医監、福岡市助役。2003年、福岡市こども総合相談センター(児童相談所)名誉館長、2006年、NPO法人子どもの村福岡設立(副理事長)、2013年3月、福岡市こども総合相談センター退職、現在、SOS子どもの村JAPAN常務理事。医療、行政、NPOと立場は変わったが、「子ども」の近くにいるという立ち位置は、変わらない。

テーマ3
震災からの復興と連携-新たな地域を作る

戸羽 太さん
陸前高田市長

テーマ3
震災からの復興と連携-新たな地域を作る

戸羽 太さん
1965年神奈川県足柄下郡松田町生まれ。東京都立町田高等学校卒業後、会社員を経て、1995年から陸前高田市議を務め、2007年に助役に就任。2011年の市長選に初出馬し、初当選。市長就任直後に東日本大震災により壊滅的な被害を受けた陸前高田市の復興に向けて、「世界に誇れる美しいまちの創造」をコンセプトに新しいまちづくりに邁進している。

聞き手

黒田 かをりさん
一般財団法人CSOネットワーク 事務局長・理事

聞き手

黒田 かをりさん
民間企業、コロンビア大学経営大学院日本経済経営研究所、アジア財団日本事務所の勤務を経て、2004 年より現職。日本のNGOエキスパートとしてISO26000(社会的責任の国際規格)の策定に参加。2010年から、アジア財団のジャパン・ディレクターを兼任。現在ISO/SR幹事会委員、さいたま市CSR推進会議委員、東北大学環境科学研究科の非常勤講師などを務める。CSOネットワークは社会的責任向上のためのNPO/NGOネットワークの幹事団体。

テーマ2
人口減の中で地域のくらしを連携で守る

阿南 久さん
日本だまされないゾウ学会 会長/元・消費者庁長官

テーマ2
人口減の中で地域のくらしを連携で守る

阿南 久さん
日本だまされないゾウ学会 会長
元・消費者庁長官
1950年、新潟県新津市(現在新潟市)生まれ。東京教育大学体育学部卒業。
長女の出産を機に生協に加入し消費者活動に参加。1991年よりコープとうきょう(現在のコープみらい)理事、2001年より日本生活協同組合連合会理事、2008年より全国消費者団体連絡会事務局長等を歴任し、消費者市民社会の構築をめざし、食品安全など様々な消費者課題に取り組んできている。
2012年8月から2年間、消費者庁長官を務めた。

テーマ4
国際的な連帯の中での
日本の市民セクターの役割

谷山博史さん
特定非営利活動法人
日本国際ボランティアセンター代表理事

テーマ4
国際的な連帯の中での日本の市民セクターの役割

谷山博史さん
1958年東京生まれ。中央大学大学院法律研究科修士課程修了。在学中からJVCにボランティアとして参加。 1986年からタイ・カンボジア国境の難民キャンプで活動。その後ラオス、カンボジアの駐在を経て、94年から事務局長。2006年11月より代表。国際協力NGOセンター(JANIC)副理事長兼任。イラク戦争の検証を求めるネットワーク、戦争をさせない1000人委員会などの呼びかけ人。

オープニング 21日 15:45~17:45

「社会課題を解決するための主体的参加と有機的連携を考える」

法人格の種類を問わず、市民セクターを構成する組織にとって2000年前後は大きな転機となりました。 制度や取り巻く環境が大きく変わり、社会課題は複雑化。それにあわせてそれぞれの取り組みはなされてきましたが、さらなる成果を上げるためには、これまでの垣根を越えて、より広い連携を創出して行く必要があります。
市民セクター全国会2014のオープニングでは、それぞれの組織の課題意識やビジョンを共有していただき、互いのバックグラウンドを理解した上で、今後の15年のセクターを超えた有機的な連携あり方について検討をします。個別の事例をもとにしたキーノートを受けて、オープニングでは俯瞰的な議論からビジョンを模索します。
浦野 正男さん
全国社会福祉法人経営者協議会 総務委員長
社会福祉法人中心会 理事長
浦野 正男さん
全国社会福祉法人経営者協議会 総務委員長
社会福祉法人中心会 理事長
1983年に社会福祉法人中心会に入職し、養護老人ホーム中心荘・施設長、特別養護老人ホーム第二中心荘・施設長、本部事務局長を経て2005年 より理事長。また、2009年に全国社会福祉協議会・政策委員会幹事、2013年に全国社会福祉法人経営者協議会 総務委員長に就任。著書に「よくわかる社会福祉施設」(全国社会福祉協議会)など。
古賀 信行さん
一般社団法人日本経済団体連合会
 社会貢献推進委員会 委員長
野村證券株式会社 取締役会長
古賀 信行さん
一般社団法人日本経済団体連合会社会貢献推進委員会 委員長
野村證券株式会社 取締役会長
1974年東京大学法学部卒業後、野村證券株式会社(現、野村ホールディングス株式会社)入社。1995年取締役就任、常務取締役、取締役副社長、野村ホールディングス取締役副社長兼COOを経て、2003年野村ホールディングス取締役社長兼CEO、野村證券取締役社長就任。2011年より両社の取締役会長。2007年日本経済団体連合会 社会貢献推進委員会 共同委員長、2012年より委員長。2014年より同会 副会長。
逢見 直人さん
日本労働組合総連合会 副会長
UAゼンセン会長
逢見 直人さん
日本労働組合総連合会 副会長
UAゼンセン会長
1954年北海道函館市生まれ。1976年一橋大学社会学部卒業後、ゼンセン同盟書記局に入局。UIゼンセン同盟常任中央執行委員(政策局長)、同副会長、日本労働組合連合会(連合)副事務局長を経て、2012年より現職。労働政策審議会委員(厚生労働省)。著書:「労働とCSR」(中央経済社)など。
田井 修司さん
日本生活協同組合連合会副会長
コープみらい理事長
田井 修司さん
日本生活協同組合連合会副会長
コープみらい理事長
1945年香川県生まれ。2001年まで立命館大学政策科学部教授(ソーシャルマーケティング)。1995年の阪神淡路大震災でダメージを受けたコープこうべの経営再建計画策定に協力して以来、生協経営に関心を持ち、2002年にちばコープ理事長に就任。2008年施行の改正生協法で、生協事業エリアが県を超えて隣県まで広がったが、この法改正が適用された初めての事例となる、ちばコープ・コープとうきょう・さいたまコープの組織統合をリード。2013年、コープみらいの初代理事長に就任。2003年より日本生協連理事、2011年に同副会長に就任。
※佐藤正敏様(1%(ワンパーセント)クラブ会長/損害保険ジャパン日本興亜株式会社 相談役)のご登壇を予定しておりましたが、ご本人のご都合により古賀信行様に変更になりました。

交流会 21日 18:15~20:30

全国の市民セクター関係者が一堂に会する機会です。名刺交換や情報交換などを通じて、ネットワーキングを深めるために、ぜひご参加ください。
参加費:5,000円

セッション/テーマ別セミナー 22日9:30~15:30

2日目は多様な立場の人たちと「これからの15年」を見据えた議論をするための「セッション」と、市民セクターを担う方々と共有したいトピックを扱う「テーマ別セミナー」に分かれて実施します。
セッションもしくはテーマ別セミナーのいずれかを選んでご参加ください。
セッション ~これからの15年に向けた連携を作るために~
社会課題の解決に向けてより高い成果を出すセクターとなるために、組織の枠組みを超えた「主体的参加」と「有機的連携」を生み出すための議論の場です。事例の選定にあたっては可能な限りNPO法人、社会福祉協議会、生活協同組合など、マルチステークホルダーによる構成となるよう意識しました。多様な立場の登壇者・参加者とともに、課題を共有し、解決策やビジョンを検討します。
9:30~15:30

セッションA【担い手】多様な人の主体的参加を生み出す組織とは

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セッションB【アドボカシー】社会に影響を与えることのできる発信力とは

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セッションC【仲介機能】ワクワク感があふれる参加をもとに多様な連携が生まれる仲介とは

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セッションD【場づくり】異質なものが出会い有機的連携を生む場づくりとは

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テーマ別セミナー ~知見の基礎体力をつける。市民セクターのトピックを共有する~
市民セクターを担う方々と共有したいトピックを扱います。それぞれのテーマについてその概要、注目されている背景、市民セクターに与える影響などについて解説いただき、市民社会のあり様を考え「主体的参加」と「有機的連携」を生み出すためのヒントを伺います。
9:30~12:00

セミナー1
変化の先頭に立つ人たちへのメッセージ(1)


古今亭菊千代さん(一般社団法人落語協会 真打)
濱田純一さん(東京大学総長)

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セミナー2
市民セクターの成果を可視化するための評価

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セミナー3
進化する地域円卓会議


協賛:社会的責任向上のためのNPO/NGOネットワーク

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セミナー4
市民セクターのリーダーと考える
コミュニティ・オーガナイジングのあり方


協賛:特定非営利活動法人コミュニティ・オーガナイジング・ジャパン

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セミナー5
新ODA大綱をめぐる議論と私たち
~援助と国益の関係、民間資金の位置づけ、軍の関与等~


協賛:特定非営利活動法人国際協力NGOセンター

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13:00~15:30

セミナー6
変化の先頭に立つ人たちへのメッセージ(2)


浜田敬子さん(朝日新聞社 アエラ編集部 編集長)
渡部潤一さん(国立天文台副台長)

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セミナー7
新しい国際開発目標と日本の地域の「持続可能性」

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セミナー8
企業の社会貢献活動の現状と、
企業セクターから市民セクターへの期待

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セミナー9
休眠預金の活用と
日本の「善意の資金循環」の未来を考える


協賛:特定非営利活動法人日本ファンドレイジング協会

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セミナー10
非営利組織とアドボカシー
~政治的活動をめぐって~


協賛:公益財団法人公益法人協会

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クロージング 22日16:00~17:00

2030年の市民セクターを描く

2日間の議論を総括し、成長と成果を生み出す今後の15年のビジョンを議論します。
進行
田尻 佳史 日本NPOセンター 常務理事