分科会5 参加~ありたい社会を実現する参加のあり方を考える
市民社会の担い手を広げ、育てる参加のあり方とは

少子高齢化が進み、街のあり方が変容を求められる中、魅力ある地域を作り持続させるためには、これからの街の担い手である「若者」の参加が欠かせません。社会課題の解決や、地域づくりの活動にいかに若者が参加する機会を作りだすのか。若者が社会課題や地域づくりに関心を持ち、主体的に関わるようになるまでに、どのような働きかけを行うのか。主体的・自発的な動きが生まれたときに、いかに形にし、活動や政策を作る力としていくのか。その先に、いかに一人ひとりが社会を形作る市民であるという意識を育て、さらなる行動につなげていくのか。地域を中心とした取り組みと、当事者性を持つテーマを中心とした取り組みの両方の事例から考えます。

■スピーカー

宮本 裕子(みやもと ゆうこ)さん
特定非営利活動法人 藤沢市市民活動推進連絡会 企画業務マネージャー

ms_miyamoto神奈川県藤沢市出身・在住。大学卒業後、民間企業に約5年勤めた後、東日本大震災の復興支援活動に従事するため宮城県仙台市へ移住。NPO法人せんだい・みやぎNPOセンターにて1年間活動。2013年に出身地である神奈川県藤沢市に戻り、現在は認定NPO法人藤沢市市民活動推進連絡会の職員として、地域の若者の社会参加コーディネートやボランティア情報誌の編集などに従事している。青山学院大学社会情報学部ワークショップデザイナー育成プログラム修了。
中野 圭(なかの けい)さん
特定非営利活動法人wiz 代表理事

mr_nakano岩手県大船渡市越喜来生まれ。代々漁師家系の16代目。早稲田大学商学部卒業後、福祉分野の企業で労務・総務・経理・新規事業立ち上げを行う。その後学生時代の仲間と起業。
その直後に東日本大震災が起こり、これを機にUターン。被災した地域における産業創出、地元の小さな団体への寄付提供、地元花火大会の運営などを行う。2012年、NPO法人いわて連携復興センターにて活動。2014年にはNPO法人wizを設立。2016年から漁業に転身。

■コーディネーター

川中 大輔(かわなか だいすけ)さん
シチズンシップ共育企画 代表

mr_kawanaka1980年、神戸生まれ。関西学院大学社会学部卒、立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科修士課程修了。1998年から青少年支援・環境・まちづくり・市民活動支援のNPOで活動し、2003年にシチズンシップ共育企画を設立。市民教育や協働まちづくり、NPOマネジメントのワークショップを各地で担当。日本シティズンシップ教育フォーラム(J-CEF)運営委員・事務局長、(公財)京都市ユースサービス協会企画委員、同志社大学大学院総合政策科学研究科嘱託講師なども務める。共編著に『シティズンシップ教育で創る学校の未来』(東洋館出版社, 2015年)。