【終了しました】2023.8.31 NPOと行政の対話フォーラム’23 多様な主体との協働で誰も取り残さない地域をつくる

日本NPOセンターでは、8/31(木)に「NPOと行政の対話フォーラム’23」を開催します。

家族のあり方の変化や働き方の変化、コミュニティのつながりの希薄化によって、従来の市民の生活を支えてきた基盤が揺らいでいます。さらには人口減や少子化によって地域の担い手不足は深刻な課題となっています。

困難を抱える人を含めて住民が地域でくらし続けるために、限られた資源の中でどのような取り組みができるのか。そのためには行政と NPO が課題を共有し、多様な主体が連携をして取り組む地域社会づくりがこれまで以上に求められています。

本フォーラムでは、行政と NPO をはじめとする多様な主体が協働して取り組む、「誰も取り残さない地域づくり」についてともに考えます。

開催概要

■ 日時2023年8月31日(木)10:30~17:00
■ 会場かながわ県民センター ホール(2階)
横浜市神奈川区鶴屋町2-24-2 ※JR横浜駅きた西口から徒歩5分)
■ 対象行政職員、NPO支援組織関係者、NPOや地域活動に関わっている方など
■ 定員100名 (先着順。定員になり次第、締め切ります)
■ 参加費7,000円/日本NPOセンター正会員は6,000円(団体会員の会員価格適用は3名様まで)
■支払方法事後請求書支払い(開催後事務局より請求書をお送りいたします)
■ 主催認定特定非営利活動法人 日本NPOセンター
■ 協力かながわ県民活動サポートセンター
■ プログラム10:00~ 受付開始
10:30~ 開会挨拶
10:40~ 基調鼎談「多様な主体との協働で誰も取り残さない地域をつくる」
12:00~ 昼食休憩(内 12:15~13:00にランチセッション)
13:30~ 全体セッション①「声を拾い上げ、支えを拡げる」
14:30~ 全体セッション②「資源に目を向けて、結び目をつくる」
15:35~ 全体セッション③「市民自治を育み、誰も取り残さない地域づくりにむけて」
16:45~ クロージング
17:00  閉会
■申込方法下記の専用フォームからお申込みください。お申込み完了後、事務局からのご案内をお送りいたします。
https://pro.form-mailer.jp/fms/850cfbb4288914

※申し込みの際にいただいた個人情報は当センター個人情報保護方針に基づいて適正に管理し、以下の用途で保管・使用します。
・本事業の講師・参加者・その他運営に従事する関係者に共有する名簿の作成
 (記載項目:氏名、氏名ふりがな、ご所属、部署、役職・担当、ご所属の種類)
・日本NPOセンターからの本事業に関するご案内
・今後、日本NPOセンターが行う同種の事業等に関する各種ご案内等、日本NPOセンターからのお知らせ

基調鼎談 10:40~12:00(80分)

「多様な主体との協働で誰も取り残さない地域をつくる」

市民や NPO など様々な主体との協働を意識して地域づくりを推進されている自治体のリーダーより、望まない孤独・孤立という社会課題によるこれからの地域社会への影響について展望をお伺いし、議論を深めます。

誰も取り残さないまちづくりのため取り組まれている施策をご紹介いただき、孤独・孤立への対応と予防のために市民、行政、若者、NPO(非営利団体)など多様な主体による協働をどのように実現するか、そのために行政が担う役割について考えます。

■登壇者

久保田 崇(くぼた たかし) さん
静岡県 掛川市長

静岡県掛川市生まれ。京都大学総合人間学部卒業後、国家公務員採用Ⅰ種試験(法律職)に合格し、2001年内閣府入府。2005年英国ケンブリッジ大学にて経営学修士号(MBA)取得。内閣府ではニート・ひきこもり対策を内容とする「子ども・若者育成支援推進法」の制定や青年国際交流事業等に携わるほか、新しい霞ヶ関を創る若手の会(NPO法人プロジェクトK)の運営に携わる。東日本大震災後のボランティア活動を契機として2011年8月より岩手県陸前高田市副市長を務め、被災地の復興業務や積極的な情報発信を手がける。2016年4月より立命館大学大学院公務研究科教授、2019年4月より掛川市副市長を経て、2021年4月より掛川市長に就任。主な著書に『官僚が学んだ究極の組織内サバイバル術』など。

佐藤 弥斗(さとう みと) さん
神奈川県 座間市長

昭和45年2月東京都目黒区生まれ。法政大学文学部中退。平成2年結婚のため座間市に転入。政治の原点は夫と取組んだ地域の火力発電所建設計画が住民の声が届かず進む事に対する撤回運動。平成16年病で出馬を断念した夫の意志を継ぎ座間市議会議員選挙に立候補し、1,729票を得て初当選。平成20年に2期目、平成24年に3期目、平成28年に4期目当選。36歳で夫をガンで亡くし、以来、女手一つで4人の子育てを経験し、市民に身近な議員としてトップ当選を2回果たす。令和2年、座間市長選挙に立候補し26,616票を得て当選。座間市長に就任。

【聞き手】山崎 宏(やまざき ひろし)
日本NPOセンター副代表理事/ホールアース自然学校代表理事

NPO法人ホールアース自然学校 代表理事。静岡県三島市出身。幼少の頃より伊豆・箱根・富士山の自然を遊び場にして過ごす。スポーツに明け暮れた中学・高校時代を経て、学生時代より一貫して、環境教育・エコツアー・里山保全分野に関わり続けている。大学卒業後は環境NGOの嘱託研究員として、主に里山とそこに暮らす生物の保全に関する業務に携わる。その後、専門学校講師として教育現場に6年間従事し、2007年4月よりホールアース自然学校へ。ホールアースでは、組織マネジメントに力を注ぎつつ、富士山麓での自然ガイド、企業の環境活動支援、行政が主催する環境系研修会の運営・講師などを多数担当。近年は、居住地域周辺の学校や自治会、地域づくり団体等との関わりも増えてきている。2014年4月より現職。認定NPO法人日本NPOセンター副代表理事。日本NPOセンターでは、中期ビジョンの策定や東日本大震災現地NPOの支援等に携わる。

ランチセッション 12:15~13:00(45分)

「NPOと行政の協働・基礎編」

昼食休憩(12:00~13:30)のうちの45分間を利用して、ミニセッションを行います。
NPO法制定以降、各地域に定着した「協働の考え方」を今改めて確認していく必要が生まれています。このセッションでは、NPOと行政の協働の基本の考え方についてお伝えします。
ぜひお昼を食べながらお気軽にご参加ください。
(昼食はご自身でご準備いただき、ゴミはお持ち帰りください。)

全体セッション① 13:30~14:20(50分)

「声を拾い上げ、支えを広げる」

統計にも数えられず認識されていない困難な状態に陥っている人を支えるためには、多様な立場からの支援が必要です。この分科会では、外国にルーツのある子どもたちの教育環境の課題を可視化し、NPO・行政・学校などが連携して支える事例を通じて、互いの強みを活かし支えを拡げるために必要な協働のあり方を考えます。

■登壇者

高橋 清樹(たかはし せいじゅ) さん
認定NPO法人多文化共生教育ネットワークかながわ(ME-net)事務局長

神奈川県立高校や養護学校の教員として38年勤務。退職後、神奈川県央地域若者ステーション総括コーディネーター。教員在任中にME-netの設立に参画し、1995年全国で初めて「日本語を母語としない人たちのための高校進学ガイダンス」を実施した。現在ME-netは、高校進学ガイダンスの他、高校への多文化教育コーディネーター派遣事業など、様々な外国につながりのある子ども・若者への教育支援事業を神奈川県教育委員会との協働事業として展開している。(ME-netウェブサイト参照)2019年文部科学省「外国人児童生徒等の教育の充実に関する有識者会議」委員、2021年~文部科学省「外国人児童生徒教育アドバイザー」、2021年~神奈川県国際政策懇話会委員。著書に「季刊教育法no.213ー外国につながりのある子どもの教育保障を進めるためにはー」(エイデル研究所)。共著に「クラスメイトは外国人」(明石書店)。

横谷 英海(よこや ひでみ) さん
神奈川県教育委員会 教育局 指導部 高校教育課専任主幹兼指導主事

神奈川県生まれ。平成29年4月から令和3年3月まで、神奈川県教育委員会教育局指導部高校教育課指導主事、令和3年4月から希望ケ丘高等学校教頭を経て、令和5年4月から現職。

【コーディネーター】

藤枝 香織(ふじえだかおり) さん
一般社団法人ソーシャルコーディネートかながわ 理事・事務局長

横浜市在住。2006年より神奈川の市民活動を支える団体(NPO法人まちづくり情報センターかながわ)の事務局活動に専従。市民団体の運営相談や研修企画、情報発信、季刊誌の編集、インターンシップ゚事業の企画運営、NPOに関する各種調査などに携わった。2012年よりソーシャルコーディネートかながわの活動に参加。市民活動・非営利活動の運営や協働連携のアドバイザーを務める。2020年より災害に備えた多様な主体間の連携を推進する活動にも関わる。

全体セッション② 14:30~15:20(50分)

「資源に目を向けて、結び目をつくる」

人口減少により過疎化が加速した地域を活性化するために、地域づくりを支える担い手をいかに増やすかは多くの地域で課題となっています。この分科会では、地域資源を発掘・可視化し、地域内・地域外住民を巻き込み文化・観光・スポーツ(健康)・防災に取り組む事例を通じて、誰も取り残さない地域づくりに必要な協働のあり方を考えます。

■登壇者

山本 あやみ(やまもとあやみ) さん
特定非営利活動法人NPO砂浜美術館 事務局長・理事、公園管理担当

1982年愛媛県生まれ。大阪外国語大学地域文化学部スウェーデン語科卒業。愛媛新聞社勤務を経て結婚を機に退職、大阪へ転居。2010年高知県黒潮町に移り学生時代から縁のあったNPO砂浜美術館へ。高知県立土佐西南大規模公園の指定管理業務、スポーツツーリズムの推進、Tシャツアート展など多岐にわたる業務にかかわっている。2012年から事務局長、2019年から理事。3児の母。趣味は野鳥・植物観察。
<主な業務内容>
高知県立土佐西南大規模公園(大方・佐賀地区)の施設の維持管理、利用案内、そして会計管理が主な業務。スポーツツーリズムとレジャーの拠点として、また、人と自然のつきあい方に触れられるフィールドとして、豊かな公園作りに取り組む。事務局長・理事としては、組織全体に関わる総務・労務関係やスタッフの働く環境整備を行っている。

福岡 和加(ふくおか わか) さん
高知県黒潮町産業推進室 観光係長

2004年旧大方町役場入庁、2006年旧佐賀町との合併により黒潮町職員となる。介護保険、広報等を担当。2020年より現係にてNPO砂浜美術館・黒潮町観光ネットワークと連携し、町の豊かな食や自然を体験できるイベントやアクティビティ、スポーツツーリズム、防災ツーリズムなど、黒潮町の特徴を生かした観光推進に取り組んでいる。また、毎月1回開催する幡多・マーケット「海辺の日曜市」という屋外マーケットの事務局を務めるなど、プライベートでも地域活動に参加している。

コーディネーター】

宝楽 陸寛(ほうらく みちひろ) さん
特定非営利活動法人SEIN コミュニティLAB所長
公益財団法人泉北のまちと暮らしを考える財団 代表理事

1982年大阪府河内長野市出身。ビジネスからボランティアまでNPOや市民の活動のコーディネーターとして活動。特に南大阪を中心にNPOや市民と行政、企業、大学、金融機関が協働し地域課題を解決し、人やまちが元気になるコミュニティづくりに携わる。
市民のアイデアをまちの活力に活かした泉北ニュータウンまちびらき50周年事業や、対話型で居場所づくりを行う茶山台としょかん、ニュータウンの地域住民など様々な団体との協働で地域再生活動を構築する咲っく南花台生活応援プロジェクト等、数多くのプロジェクトを手がけ事業化や、その仕組みの地域展開に取り組む。泉北ニュータウン50周年を機に、主に30−40代が中心となりコミュニティ財団「公益財団法人泉北のまちと暮らしを考える財団」を立ち上げ、現在、「温かいお金」が地域でまわる仕組みづくりを行っている。また、社会課題解決のためのICTアワード実行委員長をつとめ、ICT×社会課題解決の実践も進めている。近年では全国コミュニティ財団において各地の災害時の地域特化したクラウドファンディング体制の整備に携わる。特定非営利活動法人日本NPOセンター評議員、一般社団法人全国コミュニティ財団協会理事、などを務める。

全体セッション③ 15:35~16:45(70分)

「市民自治を育み、誰も取り残さない地域づくりにむけて」

NPOと行政の協働における現状や課題を乗り越える打ち手を、協働を実践しているNPO支援センターや行政職員によるパネルディスカッションを通じて考えます。なぜ協働が地域社会において欠かせないのか、NPO と行政の協働のこれからを参加者とともに議論します。

■登壇者

柏木登起(かしわぎ とき) さん

NPO 法人シミンズシーズ 代表理事
一般財団法人明石コミュニティ創造協会 常務理事兼事務局長

1980 年兵庫県明石生まれ。民間企業の営業職を経て、2006 年から NPO の世界に。2008 年に NPO法人シーズ加古川(現:シミンズシーズ)へ移り、2015 年から代表理事に就任。主体的に活動する「市民」が活躍する市民社会の実現を目指し、コミュニティ・プランナーとして活動する。人のいるあらゆる場所、場面で、「自分でつくる」ことへの働きかけをプロデュースすることが仕事。2012 年からは一般財団法人明石コミュニティ創造協会事務局長を兼務(2018 年からは常務理事)。地域自治組織の支援や生涯学習・男女共同参画の推進等にも関わる。その他の主な役職は、ひょうご市民活動協議会事務局長、兵庫県地域再生アドバイザー、甲南女子大学非常勤講師など

川村 正浩(かわむら まさひろ) さん

岐阜市 市民協働推進部市民活動交流センター 公民館係長

1997年4月に岐阜市役所に入庁。担当業務として、福祉の分野で地域福祉計画の策定(2003年)、市民協働の分野で岐阜市住民自治基本条例の制定(2007年)及び協働のまちづくり推進計画策定に携わるなど、主に市民協働・コミュニティに関する施策を担当。また、地域における自治的コミュニティの形成に向け、まちづくり協議会(地域活動団体のネットワーク組織)の設立・支援の事業などに取り組む。2023年4月から現在の所属。

「たまたま担当業務がそうだっただけの一担当職員ですが、前向きで挑戦的な人々と一緒に仕事ができる機会が多い市民協働の分野に魅せられた」行政職員です。

野尻 智周(のじり ともひろ)さん

特定非営利活動法人 ぎふNPOセンター 理事・事務局長

1972年岐阜市生まれ。3児の父。山歩きが趣味だったため、大学は農学部林学系を専攻する。研究の一環として市民参加の森づくりなどにも関わる。大学卒業後は環境調査、ワークショップの運営などに携わる。2005年に愛知県で開催された愛・地球博では、地球市民村小パビリオン「森のいろいろ館」のコーディネートを担う。その他、さまざまな自然環境学習のサポート等も行っている。岐阜市の中間支援センターで嘱託員として10年の経験を得て2017年から現職。行政の立場、NPOの立場、コーディネートの立場から計画立案から実行、取りまとめまで多様な立場で協働に関わる。市民活動の実施者としてNPO法人森のなりわい研究所副代表理事、一般社団法人Nancy理事、清流の国ぎふ防災・減災センターコーディネーターなど、多様な側面を持つ。「人づくり」を進めて「森づくり」「まちづくり」につなげるために、日々奮闘中。


馬袋 真紀(ばたい まき) さん

兵庫県 朝来市 企画総務部 総合政策課 課長補佐兼創生企画係長

1998年(平成10年)兵庫県朝来郡山東町役場入庁。2005年(平成17年)朝来郡4町合併により朝来市職員。合併後、朝来市自治基本条例の策定、地域自治システムの構築など市民自治のまちづくりの推進や、シティプロモーション戦略、第2期朝来市創生総合戦略、第3次朝来市総合計画の策定を担当。現在は、総合計画や戦略推進のための行政マネジメントを担当するほか、出会い・つながり・学び合う対話の場づくりを通して新たな多様なアクションを育むASAGOiNG人財育成プロジェクトを推進している。

コーディネーター】

永井 美佳(ながい みか) さん

社会福祉法人 大阪ボランティア協会 常務理事・事務局長
特定非営利活動法人日本NPOセンター理事

学生時代に出会った市民活動家の生きざまをロールモデルとし、この世界で生きることを決意。複数のコーディネーション機関の事務局勤務を経て、1995年9月大阪ボランティア協会に入職。主に、市民活動(ボランティア・NPO)のコーディネーション、NPOの組織化や事業化、企業のCSR・社会貢献活動の推進、災害支援などに取組む。相談業務の傍ら、セミナーの講師やパネルディスカッションのコーディネーター、会議のファシリテーター、自治体の福祉やNPO関連施策・協働推進委員、助成金 審査員なども引き受けている。2016年4月より事務局長、2019年6月より現職。日本NPOセンター理事、日本ボランティアコーディネーター協会理事、日本NPO学会理事。ボランティアコーディネーション力1級検定合格、准認定ファンドレイザー。

クロージング 16:45~17:00(15分)

名刺交換会を実施。また今後の情報交流についてアナウンスいたします。