人と社会とともにあるNPO。
NPOが強くあるために、それを支援する力も社会には欠かせません。
団体内のコミュニケーション、業務の見直し、ミッションへの共通理解…組織運営上の「課題」をもつ団体に、NPO支援者はどう寄り添えるでしょうか。
自らの足腰を強くし自信をもって進めるよう、組織基盤を強化しようとするNPOに、伴走し、ときに新しい視点を提供し、一歩踏み出す行動を後押しする「NPO支援力」。
この研修では、そうした「NPO支援力」を、実在するNPOに協力いただき、グループでケース検討を行うことを通じて、参加者と講師、チューターとともに磨いていきます。
新型コロナウイルスの影響により、これまでとは違う距離で団体に向き合うことも求められます。
これまでこの研修で培ってきた「NPO支援力」のエッセンスはそのままに、みなさんのこれまでの経験も持ち寄り、新しい状況に対応できるスキルを一緒に学んでいきましょう。
*本研修はパナソニック株式会社との協働で実施します。
締め切りました。たくさんのご応募ありがとうございました。
”組織基盤強化”を支援する
「組織基盤強化」とは、ミッションやビジョンの実現に向けて、組織のありたい姿と現在の姿とのギャップとその原因(=組織課題)を深掘りし、その課題に取り組むことです。組織の在り方や事業の方向性・人材育成(世代交代)・参加の不足などNPOが抱える課題は多様です。
NPOが組織基盤強化を行うとき、客観的な視点でサポートできる第三者の存在があると、より深く効果的に取り組めます。
開催日時
10月30日(金) 13:30~15:00 基礎レクチャー 本研修における組織基盤強化の考え方
11月 9日(月) 13:30~16:00 実践ワーク(1)組織課題を整理する
12月 8日(火) 13:30~16:00 実践ワーク(2)組織診断レポートを検証する
1月14日(木) 13:30~16:00 フィードバック&ディスカッション
形式
オンライン(Zoom)
対象
以下の全てにあてはまる方
(1) 現在、NPO支援やNPO活動に従事している
(2) 2年以上のNPO支援経験、もしくはNPO運営層として自団体の組織基盤強化の経験がある
(3) 今後、NPOの伴走コンサルティング等を実践していく意思がある
*NPO支援センタースタッフ、個人事業主、NPOを運営されている方(事務局長を含むリーダー層)を歓迎します
*法人格は問いません
*研修終了後、NPOの組織基盤強化をサポートする伴走コンサルティング活動が期待されています。
定員
20名(先着順)
参加費
10,000円(税込)
主催
研修内容(予定) *すべてオンライン
10月30日(金) 13:30~15:00 (90分)
【1】基礎レクチャー 本研修における組織基盤強化の考え方
※過去に本研修を受講したことのある方は参加任意
11月9日(月) 13:00~16:00 (150分)
【2】実践ワーク(1)組織課題を整理する
題材となるケースについて、基礎資料を読み込むとともに、その団体に関する基本的な課題意識を共有し、オンラインインタビューに向けた準備を行います。
*「ケース」は、実際の団体が対象です。同団体の協力のもと、インタビューも実際の課題や状況に基づいて行われます。
中間課題
第2回までの中間課題として、題材となっていただく団体の関係者にグループごとにオンラインインタビューを行い、「組織診断レポート」をまとめます。
12月8日(火) 13:30~16:00 (150分)
【3】実践ワーク(2)組織診断レポートを検証する
各チームがまとめた組織診断レポートを全体で突き合わせ、異なる視点からのレポートを検証し、総合的な組織診断レポートをまとめます。
1月14日(木) 13:30~16:00 (150分)
【4】フィードバック&ディスカッション
題材となっていただいた団体に、組織診断レポートの内容を共有し、団体の関係者も交えて意見交換します。
ネットワーキング
参加者の皆さんが、NPO支援の仕事の幅を広げたり悩みを共有したりする場を、SNSやzoomなどで事務局がサポートします。
研修のプロセスではもちろん、研修後もぜひネットワークを広げてください。
これまでの参加者の声
✔着眼点の違いや見立てについてのグループワークや講評が勉強になった。ヒアリングひとつとっても、なぜこの人選なのか?など着目すべき点は数多くあり、今後に活かせそう。
✔参加者のみなさんと一緒に交流できて励みになった。県内の中間支援組織職員研修の企画・運営を担当しているので、学んだことを活かし自組織の組織診断や相談対応のケースワーク等に取り組んだ。
✔支援力の向上にたくさんのヒントと気付きがあった。支援は人だ。気概を持って取り組みたい。
メインコメンテーター
NPO組織基盤強化コンサルタント office musubime 代表
専門性:組織基盤強化、ファンドレイジング支援、評価、伴走支援/個別支援
大学卒業後、国際協力分野のNGOにボランティアスタッフとして参加。その後、関西を拠点とする国際交流・協力分野のネットワークNPO/中間支援組織へのインターンシップ、職員を経て独立。office musubime (オフィス ムスビメ)を2011年7月に設立。
寄り添って伴走する第三者として、伴走支援を専門としながら、対話やメンタリング、多様な人・団体をつなぐ役割を通して、組織/事業の立ち上げ支援やNPO等の組織基盤強化、組織診断・評価、ファンドレイジング支援、ファシリテート等に取り組む。
主な伴走支援では、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン東日本大震災復興支援コミュニティ・イニシアチブ事業、SCJ/地域創造基金さなぶり「はぐくみファンド」、公益財団法人ひょうごコミュニティ財団「共感寄付」プログラム/ファンドレイジング支援、Panasonic NPOサポートファンド組織基盤強化事業助成プログラムコンサルタント(組織診断・組織基盤強化/子ども分野、環境分野)、公益財団法人東日本大震災復興支援財団「子どもサポート基金」資金調達力強化事業助成プログラム/ファンドレイジング支援。また、組織のガバナンス評価や組織診断では、一般財団法人社会的認証開発推進機構、非営利組織評価センターなど。その他、NPOやその活動の成果や価値をどう表現するかの取組みの伴走支援も。
講師・チューター(五十音順)
認定特定非営利活動法人ふくしまNPOネットワークセンター 理事
ふくしま地域活動団体サポートセンター 所長
福島市市民活動サポートセンター 所長
出版社勤務を経て、司会・イベント企画会社を設立。2009年、福島市市民活動サポートセンター入職、2011年同所所長就任時に東日本大震災を体験し、支援に関わる。インターンシッププログラムや経営ゼミなど育成プログラム、助成プログラム地域アドバイザーを担当。2012年ふくしまNPOネットワークセンターの理事に就任。2020年4月よりふくしま地域活動団体サポートセンター所長を兼任する。
「『中堅者って誰?』そう思うあなたが中堅者! 頼りにもされ、忙しく、学びもなかなか難しいと思います。体験からの学びと大切な仲間につながるチャンスです」
認定特定非営利活動法人茨城NPOセンター・コモンズ 常務理事・事務局長
茨城県出身。ニューヨーク市立大学大学院行政学修士NPO運営コース修了。2009年より同法人にて活動。市民活動の相談対応や講座開催、行事企画・運営、行政の協働推進施策支援、企業のCSR活動支援、いばらき未来基金や子ども食堂サポートセンターいばらき、NPO法人会計基準協議会の事務局も担当。NPO法人フードバンク茨城理事長も兼務。サッカーとソウル・ミュージックをこよなく愛する。
「研修そのものも大事ですが、ここで得られる頼れる人脈が重要です。一緒に悩み、前を向ける仲間をつくりましょう」
2008年よりさいたま市の市民活動支援施設スタッフとしてNPO運営に関する講座や調査を企画担当。その後、同施設を運営する団体の事務局長として認定取得業務や会計など専門相談、調査事業に従事。2017年からは熊谷市市民活動支援センターを指定管理運営するNPOくまがやの理事として非営利組織の基盤づくりの応援に取り組んでいるほか、地域情報発信の仲間づくりなど市民活動団体の運営にかかわる。
「市民活動や地域活動にとって『集まること』はとても大切な要素ですが、今年度は新たな課題、問題が加わり、今までとは異なる対応をされているかと思います。今回の研修はオンラインですが、よりよい活動をするための相談対応などの工夫、コツを共有できる機会になり、また仲間が増えるきかっけにもなります。皆さまのご参加をお待ちしております」
特定非営利活動法人ひろしまNPOセンター プロジェクトマネジャー
2010年に特定非営利活動法人ひろしまNPOセンターに入所し、NPOと行政の協働環境調査、CBSB推進事業、プロボノ(サービスグラント)、東日本大震災支援等を担当。2014年から4年間ほど民間シンクタンクへ転職し、2018年よりひろしまNPOセンターに復職する。復職後は、平成30年西日本豪雨災害復興支援、NPOの組織基盤強化等を担当し、2019年からは休眠預金事業(中国5県休眠預金等活用コンソーシアム)を担当。
「貴重な体験を軸とした研修です。一緒に学びましょう!」
三本 裕子(みつもと・ゆうこ)
日本NPOセンター 連携創出チームサブリーダー
Code for Japan 副代表理事
A SEED JAPANを経て、さまざまな立場にある人々とともに一歩ずつ社会を変えていく修行として現所属の扉を叩く。東日本大震災・復興支援事業に関わる中で「組織基盤強化」に触れる。NPOに団体の経営視点からIT活用を提案し携わる「ソーシャル・テクノロジー・オフィサー(STO)創出プロジェクト」を推進(自身はノンテック)。好きなものは、氷とシングルモルトスコッチ。
「相談に応えようと思う時、組織基盤強化の視座が役立つなぁ、だいじだなぁと思っています。いっしょに磨き合えたらうれしいです。」
日本NPOセンター 事務局長
1979年奈良市生まれ。立命館大学政策科学部卒。
大学在学中の1999年、奈良の古い街並みを保存するNPOと出会い、活動を通してNPOが主体となった地域づくりに興味を持つ。2001年より大阪ボランティア協会職員、2004年より日本NPOセンター職員。NPO向けの情報化支援担当、市民セクター全国会議をはじめとする研修事業、児童館とNPOをつなぐ「子どものための児童館とNPOの協働事業」、NPO関連法税制改正、災害支援などを担当。NPOが多様なステイクホルダーと共に地域課題に取り組む機会作りを進めている。2017年より現職。
「組織基盤強化の取り組みは団体によってそれぞれ。それを支える力は一朝一夕につくものではなく、この研修は延々と続く旅への入り口かもしれません。NPO支援者として必要なものを獲得する旅に一緒に行きましょう。」
お問合せ
日本NPOセンター(担当:清水、吉田)
100-0004 東京都千代田区大手町2-2-1新大手町ビル245
TEL: 03-3510-0855
MAIL:shienryoku#jnpoc.ne.jp
#を@に換えてください
*自宅勤務体制のため、恐れ入りますが可能な限りメールでのお問合せをお願いします。