11月23日に、みなさまへの感謝をお伝えする機会とし、25周年記念行事「未来へのメッセージ&シンポジウム」を開催しました。
会場参加とオンライン参加で、150名を超える方々にご参加いただきました。
未来へのメッセージでは、日本NPOセンター顧問である山崎 美貴子さん(東京ボランティア・市⺠活動センター 所⻑)と山岡 義典さん(特定非営利活動法人市⺠社会創造ファンド 理事長)からご挨拶をいただき、播磨 靖夫さん(一般財団法人たんぽぽの家 理事⻑)による基調講演が行われました。世界が行き詰っている状況のなかで、成熟した市民に希望があり、NPOというのは市民を育てる装置であるという志をもって、活動に取り組んでほしいというメッセージをいただきました。
シンポジウム
シンポジウムは3部構成で行いました。第1部は、「【草創期】センター誕生の歴史から全国に広がる NPO 法人」と題して、コーディネーターに早瀬 昇さん(社会福祉法人大阪ボランティア協会 理事長、日本NPOセンター顧問・元代表理事)、登壇者には安藤 周治さん(特定非営利活動法人ひろしまNPOセンター 代表理事、元 日本NPOセンター理事)と勝又 英子さん(公益財団法人日本国際交流センター 専務理事・事務局⻑、元 日本NPOセンター理事)を迎えました。NPOをめぐる法整備や活動などが充実してきたが、そこに安住してはいけないというメッセージがありました。
第2部 のテーマは「【発展期1】社会に NPO の認知が拡がる中でセンターは・・・」とし、コーディネーターに田尻 佳史(特定非営利活動法人日本NPOセンター常務理事)、実吉 威さん(特定非営利活動法人市民活動センター神戸 理事・事務局長、元 日本NPOセンター理事)と長澤 恵美子さん(一般社団法人日本経済団体連合会 SDGs本部 統括主幹)に登壇いただき、2000年代後半から2010年代前半のエピソードを聞きました。NPOと企業の対話フォーラムを契機に、企業がNPOの現場でしか触れえない社会と個人の困難の実情を知ることができたこと、東日本大震災の発災後、日本全国のNPO支援組織のみなさんと連携しながら、被災地支援プログラムを作っていったストーリーが紹介されました。
第3部 は、「【発展期2】社会が変化する中で、NPOの今後のあり方とは・・・」というテーマで、コーディネーター・山崎 宏さん(特定非営利活動法人ホールアース研究所 代表理事、日本NPOセンター 副代表理事)、石原 達也さん(特定非営利活動法人岡山NPOセンター 代表理事、日本NPOセンター理事)と木内 真理子さん(特定非営利活動法人ワールド・ビジョン・ジャパン 理事・事務局長、日本NPOセンター 理事)が登壇。日本NPOセンターへの期待として、若者達の参画をサポートしていくこと、当事者の活動をサポートする姿勢で、『NPO村』から出ていき、もっと多くの人たちと連携をしていくことが挙げられました。
新型コロナウイルス感染症は未だ心配な状況が続いていますが、感染対策を行って対面の会場で開催できたこと、また、遠方の方にもオンラインを通じて、シンポジウムの様子をお届けできたことで、時代を象徴するような25周年記念式典となりました。
これまで作られてきた制度や仕組み、込められた想いを知り、私たちがこれからの未来をどういった視点で創っていくのか、沢山の示唆をいただいた25周年記念式典となりました。
これから10年、20年とよりよい社会を作っていくために、今後も日本NPOセンターへのご参加とご支援を賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。
■ お問合せ
日本NPOセンター(担当:上田・土屋・千代木・本田)
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