東日本大震災現地NPO応援基金 月例報告(2011年5月)

月例経過報告 ―2011.05

5月31日現在の寄付総額 81,499,191円 助成総額9,490,000円

中国からもご寄附をいただきました―助成は累計で6件949万円に―

 

日本NPOセンター 代表理事 山岡義典

今月もさまざまな形のご寄附を頂いた。「参加された880名に及ぶ皆様の善意をぜひとも被災地の支援に役立てていただきたい」とご寄附をお送りいただいたのは、第49回IBMユーザーシンポジウム倉敷大会の実行委員会。被災地への応援として、支援金募金、チャリティオークション、東北支援名産品ブースの出展などの活動を行い、募金とチャリティオークションの落札額をご送金いただいたとのこと。また企業2社からは、職域募金にマッチングした寄附をいただいた。日本にも個人の志に根付いた豊かな寄附文化が芽生えつつあることを実感する。さらに海外からは、中国の友成企業家扶貧基金会から10万元(約250万円)にのぼる募金もお送りいただいた。

こうして5月中の寄附額は約1,239万円となり、これまでの寄附累計額は8,100万円に達する。ご寄附いただいた関係者の方々に、心から感謝申し上げたい。同時に、基金に与る者として、その有効な使用の責任を感じる。

助成の方も、各地の可能性を探索して現地の方々と対話を続けている。しかし5月中の助成決定は下記の2件に終わった。何れも子どもに係る活動で、助成金は半年の助成期間に必要な人件費として用いられる。

特定非営利活動法人 方丈舎(福島県)
「被災した子どもと遊ぶプロジェクト」 1,000,000円

石巻こども避難所クラブ(宮城県)
「にじいろクレヨン(避難所の子どもたちのレクリエーション活動)」 990,000円

前者は、これまで長年にわたって不登校の生徒たちの社会参加に取り組んできた会津若松のNPO法人が、原発被災地域から避難してきた子どもたちに安心して遊ぶことのできる場を提供する。それに対して後者は被災地で被災した方々が新たに立ち上げた任意団体で、避難所をはじめ、仮設住宅、市民センター、公民館など、街の復興に応じて遊び場を広げていく。

4月の決定を合わせた助成累計は6件、949万円。各地でそれぞれに復興に向けた新しい取り組みが始まっているが、そのような活動を、さらに積極的に応援していければと思う。

 

これまでにご寄附いただいた団体・企業
(寄付申込書をお送りいただいた分のみ2011年5月31日まで  敬称略 ご寄付順)

朗読の会 せせらぎ

特定非営利活動法人 NPO高知市民会議

特定非営利活動法人 日本医師スポーツ協会

特定非営利活動法人 まちぽっと

武田薬品工業株式会社

Japan Society

エコロジー菅の会

リベーラガーデンシニアクラブ

まちづくり上井草

特定非営利活動法人 ライフスキル研究所

特定非営利活動法人 たんぽぽクラブ

特定非営利活動法人 いぬやまe-コミュニティーネットワーク

特定非営利活動法人 とんぼの家

東京海上グループ社員・代理店有志一同

古今往来同好会

群馬NPO協議会

MS&ADインシュアランスグループ グループ ホールディングス株式会社

特定非営利活動法人 まちづくり情報センターかながわ(アリスセンター)

特定非営利活動法人 海ちゃんの家

安芸の青空マーケット実行委員会

特定非営利活動法人 とす市民活動ネットワーク

友成企業家扶貧基金会

特定非営利活動法人 アビリティクラブたすけあい 会員316名

第49回IBMユーザーシンポジウム倉敷大会実行委員会

特定非営利活動法人 関西イー・エルダー

特定非営利活動法人 市民社会創造ファンド(ハマダ基金)