8月31日現在の寄付総額127,362,052円 助成総額33,600,000円
被災したNPOの再生・機能回復に向けて
日本NPOセンター 代表理事 山岡 義典
今月の助成対象は下記の6件で助成額は1103万円。これで累計は21件、助成総額は3360万円となる。(これまでの助成一覧)
特定非営利活動法人 なごみ(宮城県) 2,000,000円
「グループホームぼらん」復旧プロジェクト
特定非営利活動法人 住民互助福祉団体ささえ愛山元(宮城県)3,030,000円
「ささえ愛山元の再建をめざして」
特定非営利活動法人 創る家(宮城県) 2,000,000円
「老菜子の家」津波被害再生プロジェクト
特定非営利活動法人 さくらんぼくらぶ(宮城県) 1,000,000円
「仮設住宅住民の介護・生活支援及び災害等に強いNPOづくり」
特定非営利活動法人 みやぎ宅老連絡会(宮城県) 1,580,000円
「東日本大震災 被災介護事業所及び被災者支援活動」
特定非営利活動法人 ふくしまNPOネットワークセンター(福島県)1,420,000円
ふくしまNPO・市民活動団体連携復興プロジェクト会議の事務局強化
このうち5件は宮城県、他の1件は福島県の団体。今月の特徴は、宮城県の5件すべてが被災した高齢者介護系NPOの再生を目指した活動という点となる。この5件のうち4件は個別の高齢者施設の再生、1件は被災した高齢者施設全般の調査や対策を目的とするものとなる。
被災地では避難所から仮設住宅への移住が進みつつあり、それに伴いさらに多くの介護等のニーズが発生すると思われる。そのためにも、被災した施設の早期の再生・機能回復が必要となる。それは資金面からも人材面からも、実際には至難のことだ。それでも被災地のNPOは、力強く再生の道を歩みはじめている。応援基金は、この歩みを少しでも勇気づけられれば思っている。
助成対象となった高齢者施設は、グループホーム、宅老所、デイケアセンターなど。助成の内容は、施設の改修や設備の充実、人件費の確保となっている。
助成対象は宮城県内だけとなっているが、恐らく岩手県にも福島県にも、被災した同様のNPOがたくさんあることだろう。これらも、今後の助成対象としていければと考えている。
6番目の福島県の1件は、福島市を中心としたNPOが震災後に立ち上げたネットワーク組織。今回の助成では、特にその情報機能の充実を目指している。
なお、日本NPOセンターでは、10月から第2期として常時応募可能な体制をとるべく準備をしている。
寄付に関しては、8月の寄付は25件、11,017,546円となる。これで累計は593件、127,362,052円となった。これまでにご寄付いただいた企業・団体は別途一覧をご覧いただきたい。