●複数の団体で構成される被災地支援ボランティア団体「遠野まごころネット」。副代表の菊池新一さんは主要構成団体「遠野 山・里・暮らしネットワーク」のマネージャーでもある。震災以降のお話を伺った。【助成金額200万円】
聞き手:遠野市の支援活動はとても素早かったと聞いていますが。
聞き手:どんなニーズがありましたか?
菊池:要支援世帯が1300あることが判明しました。その調査の際に強く感じたのは、物資をただ配るだけでなく「会話」をすることの大切さです。それも「地元の言葉」で会話する。というのも、被災者は知らない土地から訪れる「ニーズ調査」の余りの多さに辟易しているんですよ。今後は、この貴重なデータをもとに、物資やケアサービスを行政と組んで行っていきたいと考えています。
聞き手:物資管理でのご苦労はありましたか?
聞き手:今後の活動はどうなっていきますか?
菊池:行政は被災者が仮設に移れば一気に支援をゼロにしますが、我々はゆっくりフェードアウトしていき、最終的に物資支援をゼロにするようにしたいと考えています。収入のある人はまだいいですが、失業した人や年金暮らしの人への支援は継続しなければなりません。ただ後方支援というのは、例えれば「手袋を5枚くらいして痒いところをかく」ようなもの。もっと強い支援も必要です。それは被災者と一緒に起業をしていくこと。そうしないと長続きしないでしょうから。恐らく今後5年くらいはかけて、後方支援の形を徐々に変えていくことになるので、細く長くもらえる助成はとても有難いです。
2011年9月27日(@岩手県遠野市)
取材者:福田春樹