社会課題解決のIT活用は、さまざまな分野で注目されています。地域課題をテーマにしたITツールやアプリの開発には、地域住民の声や、地域の実態・ニーズが反映されていることが重要です。地域住民とともに活動するNPOにITツールやアプリをつくるプロセスやデザインのノウハウが身につけば、もっと効果的なITツールが生まれるのではないでしょうか?
日本NPOセンターが2017年から実施している「地域人材の日米交流プロジェクト」では、地域社会における日米の共通課題をテーマに、その解決に向け知見の共有やノウハウの相互学習を行うことで、実践に活かすことを目指しています。
今回は、地域コミュニティの声や知識・知恵をもとに課題解決のためのITツール開発を世界で実践している米国のキャラバンスタジオ(Caravan Studios)と一緒にオンラインプロジェクトを実施しました。プロジェクトでは、日本各地のNPOのリーダーのほか、行政、大学、シビックテック関係者に参画してもらい、その手法を地域における高齢化の問題をテーマに体験してもらいました。
このオンライン報告会では、キャラバンスタジオの「コミュニティ主体のテクノロジーデザイン」の方法論を日本で初めて紹介すると共に、個別ワークとオンラインワークショップを通じてこの手法を体験してもらった日本各地域の参加者に、手法やプロジェクトのプロセスでの学びや気づきなどを共有してもらいます。当日は実際に使用したワークブックや参加者がデザインしたITツールのプロトタイプも紹介する予定です。
ITの専門家や技術者ではなく、地域コミュニティ自らが課題やニーズを把握し、自分たちでその課題を解決するITツールをデザインする。この新たな方法の可能性について知っていただく場になれば幸いです。
>> 当日の内容は 開催報告 に掲載しております。是非ご覧ください。
オンライン報告会 「コミュニティ発のITツール・デザイン~高齢化による社会課題をテーマに日米で解決策を考える」
日時:2021年7月23日(金)13:00~15:00
場所:オンライン(Zoomウェビナーを使用します。)※一部同時通訳が入ります。
参加費:無料
主催:特定非営利活動法人 日本NPOセンター
助成:在日米国大使館
「地域人材の日米交流プロジェクト2020-2021」参加者
- 南信乃介さん (那覇市繁田川公民館 館長 / 特定非営利活動法人一万人の井戸端会議 代表)
- 秋田大介さん (神戸市役所 エネルギー政策課長)
- 宝楽陸寛さん (特定非営利活動法人SEIN コミュニティLAB所長)
- 小柴徳明さん (黒部市社会福祉協議会 総務課 課長補佐/経営戦略係長)
- 石本貴之さん (有限責任事業組合まぢラボ 研究員 / 全国コミュニティ財団協会 事務局長)
- 小山弘美さん (関東学院大学社会学部准教授)
- 大野覚さん (特定非営利活動法人茨城NPOセンターコモンズ 常務理事 / 事務局長)
- 市川希美さん (一般社団法人シビックテック・ラボ / 市川電産デザイナー)
- マーニー・ウェブさん (テックスープ・キャラバンスタジオ代表 チーフ・コミュニティ・インパクト・オフィサー)
- サラ・ウォッシュバーンさん (テックスープ・キャラバンスタジオ 地域コミュニティ体験ディレクター)
プログラム(予定)
開会
第1部:プロジェクトの概要
・コミュニティを主体としたテクノロジーデザインの方法論について
・プロジェクトの成果
第2部:パネルディスカッション~日本側プロジェクト参加者を交えて
・ランドスケープ・マッピングについて
・デザイン・クエスチョンについて
・ローファイ・プロトタイプについて
・プロジェクトを通じた学びと今後の展開
質疑応答
閉会
お問い合わせ:e_center[ ]jnpoc.ne.jp (担当:長瀬)※ [ ]を@に変換してください