団体内のコミュニケーション、業務の見直し、ミッションへの共通理解...
組織運営において課題意識をもつ団体に、NPO支援者はどう寄り添えるでしょうか。
NPOが自らの足腰を強くし自信をもって進めるよう、組織基盤を強化しようとする際に、伴走し、ときに新しい視点を提供し、一歩踏み出す行動を後押しする支援者の存在が大きな助けになります。
この研修では、そうした組織基盤強化支援の中でも、特に基本となる「組織をみて課題を整理する力」に焦点を当て、実在するNPOに協力いただき、グループでヒアリングとケース検討を行うことを通じて、参加者と経験豊富な講師、チューターとともに磨いていきます。
また、参加者のみなさんが学びを共有する場を、SNSやzoomなどで事務局がサポートします。研修のプロセスではもちろん、研修後もぜひネットワークを広げ、支援者として高めあう関係を作っていただければと考えています。
新型コロナウイルスの影響により、これまでとは違う距離で団体に向き合うことも求められます。
これまでこの研修で培ってきた「NPO支援力」のエッセンスはそのままに、みなさんのこれまでの経験も持ち寄り、新しい状況に対応できるスキルを一緒に学んでいきましょう。
*本研修はパナソニック株式会社との協働で実施します。
「組織基盤強化」とは、ミッションやビジョンの実現に向けて、組織のありたい姿と現在の姿とのギャップとその原因(=組織課題)を深掘りし、その課題に取り組むことです。組織の在り方や事業の方向性・人材育成(世代交代)・参加の不足などNPOが抱える課題は多様です。
そうした「組織基盤強化」の取り組みを支援する「パナソニックNPO/NGOサポートファンドfor SDGs」を通じて、NPOが組織基盤強化を行うとき、客観的な視点でサポートできる第三者の存在があると、より深く効果的に取り組めることがわかってきました。本研修ではそうした組織基盤強化を支援できる人材の育成を目指しています。
開催日時
【基礎編】 時間はいずれも13:30~15:30
9月17日(金) 基礎レクチャー(1)「本研修における組織基盤強化の考え方と組織診断の概要」
9月24日(金) 基礎レクチャー(2)「実践者から聞く~組織をみる視点」
講師:河合 将生(かわい・まさお)さん NPO組織基盤強化コンサルタント office musubime 代表
【実践編】 時間はいずれも13:30~16:00
10月8日(金) 実践ワーク1 組織課題についての基礎インタビュー(1)
11月8日(月) 実践ワーク2 組織課題についての基礎インタビュー(2)
12月8日(水) 実践ワーク3 把握した組織情報を読み解き、課題を整理する
2022年1月14日(金) まとめ 事例における組織課題の見立てを共有する
※基礎編のみの参加も受け付けます。
※実践ワーク編では毎回インタビュー内容の整理などの事前課題が出ます。
※実践ワーク編の内容は進行に応じて変更することがあります。
形式
オンライン(Zoom)
対象
以下の全てにあてはまる方
(1) 現在、NPO支援やNPO活動に従事している
(2) 2年以上のNPO支援経験、もしくはNPO運営層として自団体の組織基盤強化の経験がある
(3) 今後、NPOの伴走コンサルティング等を実践していく意思がある
*NPO支援センタースタッフ、個人事業主、NPOを運営されている方(事務局長を含むリーダー層)を歓迎します
*法人格は問いません
*研修終了後、NPOの組織基盤強化をサポートする伴走コンサルティング活動が期待されています。
定員
20名(先着順)
基礎編のみ参加の方は上記定員とは別途受け付けます。
参加費
10,000円(税込)
基礎編のみの参加は3,000円(税込)
主催
これまでの参加者の声
✔着眼点の違いや見立てについてのグループワークや講評が勉強になった。ヒアリングひとつとっても、なぜこの人選なのか?など着目すべき点は数多くあり、今後に活かせそう。
✔参加者のみなさんと一緒に交流できて励みになった。県内の中間支援組織職員研修の企画・運営を担当しているので、学んだことを活かし自組織の組織診断や相談対応のケースワーク等に取り組んだ。
✔支援力の向上にたくさんのヒントと気付きがあった。支援は人だ。気概を持って取り組みたい。
メインコメンテーター
河合 将生(かわい・まさお)さん
NPO組織基盤強化コンサルタント office musubime 代表
専門性:組織基盤強化、ファンドレイジング支援、評価、伴走支援/個別支援
大学卒業後、国際協力分野のNGOにボランティアスタッフとして参加。その後、関西を拠点とする国際交流・協力分野のネットワークNPO/中間支援組織へのインターンシップ、職員を経て独立。office musubime (オフィス ムスビメ)を2011年7月に設立。
寄り添って伴走する第三者として、伴走支援を専門としながら、対話やメンタリング、多様な人・団体をつなぐ役割を通して、組織/事業の立ち上げ支援やNPO等の組織基盤強化、組織診断・評価、ファンドレイジング支援、ファシリテート等に取り組む。
主な伴走支援では、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン東日本大震災復興支援コミュニティ・イニシアチブ事業、SCJ/地域創造基金さなぶり「はぐくみファンド」、公益財団法人ひょうごコミュニティ財団「共感寄付」プログラム/ファンドレイジング支援、Panasonic NPOサポートファンド組織基盤強化事業助成プログラムコンサルタント(組織診断・組織基盤強化/子ども分野、環境分野)、公益財団法人東日本大震災復興支援財団「子どもサポート基金」資金調達力強化事業助成プログラム/ファンドレイジング支援。また、組織のガバナンス評価や組織診断では、一般財団法人社会的認証開発推進機構、非営利組織評価センターなど。その他、NPOやその活動の成果や価値をどう表現するかの取組みの伴走支援も。
講師・チューター(五十音順)
内山 愛美(うちやま・まなみ)さん
認定特定非営利活動法人ふくしまNPOネットワークセンター 理事
ふくしま地域活動団体サポートセンター 所長
福島市市民活動サポートセンター 所長
出版社勤務を経て、司会・イベント企画会社を設立。2009年、福島市市民活動サポートセンター入職、2011年同所所長就任時に東日本大震災を体験し、支援に関わる。インターンシッププログラムや経営ゼミなど育成プログラム、助成プログラム地域アドバイザーを担当。2012年ふくしまNPOネットワークセンターの理事に就任。2020年4月よりふくしま地域活動団体サポートセンター所長を兼任する。
「『中堅者って誰?』そう思うあなたが中堅者! 頼りにもされ、忙しく、学びもなかなか難しいと思います。体験からの学びと大切な仲間につながるチャンスです」
大野 覚(おおの・さとし)さん
認定特定非営利活動法人茨城NPOセンター・コモンズ 常務理事・事務局長
茨城県出身。ニューヨーク市立大学大学院行政学修士NPO運営コース修了。2009年より同法人にて活動。市民活動の相談対応や講座開催、行事企画・運営、行政の協働推進施策支援、企業のCSR活動支援、いばらき未来基金や子ども食堂サポートセンターいばらき、NPO法人会計基準協議会の事務局も担当。NPO法人フードバンク茨城理事長も兼務。サッカーとソウル・ミュージックをこよなく愛する。
「研修そのものも大事ですが、ここで得られる頼れる人脈が重要です。一緒に悩み、前を向ける仲間をつくりましょう」
生越 康治(おごせ・こうじ)さん
2008年よりさいたま市の市民活動支援施設スタッフとしてNPO運営に関する講座や調査を企画担当。その後、同施設を運営する団体の事務局長として認定取得業務や会計など専門相談、調査事業に従事。2017年からは熊谷市市民活動支援センターを指定管理運営するNPOくまがやの理事として非営利組織の基盤づくりの応援に取り組んでいるほか、地域情報発信の仲間づくりなど市民活動団体の運営にかかわる。
「市民活動や地域活動にとって『集まること』はとても大切な要素ですが、今年度は新たな課題、問題が加わり、今までとは異なる対応をされているかと思います。今回の研修はオンラインですが、よりよい活動をするための相談対応などの工夫、コツを共有できる機会になり、また仲間が増えるきかっけにもなります。皆さまのご参加をお待ちしております」
松村 渉(まつむら・わたる)さん
特定非営利活動法人ひろしまNPOセンター プロジェクトマネジャー
2010年に特定非営利活動法人ひろしまNPOセンターに入所し、NPOと行政の協働環境調査、CBSB推進事業、プロボノ(サービスグラント)、東日本大震災支援等を担当。2014年から4年間ほど民間シンクタンクへ転職し、2018年よりひろしまNPOセンターに復職する。復職後は、平成30年西日本豪雨災害復興支援、NPOの組織基盤強化等を担当し、2019年からは休眠預金事業(中国5県休眠預金等活用コンソーシアム)を担当。
「貴重な体験を軸とした研修です。一緒に学びましょう!」
三本 裕子(みつもと・ゆうこ)
日本NPOセンター 連携創出チームサブリーダー
Code for Japan 副代表理事
A SEED JAPANを経て、さまざまな立場にある人々とともに一歩ずつ社会を変えていく修行として現所属の扉を叩く。東日本大震災・復興支援事業に関わる中で「組織基盤強化」に触れる。NPOに団体の経営視点からIT活用を提案し携わる「ソーシャル・テクノロジー・オフィサー(STO)創出プロジェクト」を推進(自身はノンテック)。好きなものは、氷とシングルモルトスコッチ。
「相談に応えようと思う時、組織基盤強化の視座が役立つなぁ、だいじだなぁと思っています。いっしょに磨き合えたらうれしいです。」
吉田 建治(よしだ・けんじ)
日本NPOセンター 事務局長
1979年奈良市生まれ。立命館大学政策科学部卒。
大学在学中の1999年、奈良の古い街並みを保存するNPOと出会い、活動を通してNPOが主体となった地域づくりに興味を持つ。2001年より大阪ボランティア協会職員、2004年より日本NPOセンター職員。NPO向けの情報化支援担当、市民セクター全国会議をはじめとする研修事業、児童館とNPOをつなぐ「子どものための児童館とNPOの協働事業」、NPO関連法税制改正、災害支援などを担当。NPOが多様なステイクホルダーと共に地域課題に取り組む機会作りを進めている。2017年より現職。
「組織基盤強化の取り組みは団体によってそれぞれ。それを支える力は一朝一夕につくものではなく、この研修は延々と続く旅への入り口かもしれません。NPO支援者として必要なものを獲得する旅に一緒に行きましょう。」
お問合せ
日本NPOセンター(担当:吉田)
100-0004 東京都千代田区大手町2-2-1新大手町ビル245
TEL: 03-3510-0855
MAIL:shienryoku#jnpoc.ne.jp
#を@に換えてください
*自宅勤務体制のため、恐れ入りますが可能な限りメールでのお問合せをお願いします。
お申し込み方法についての追加情報
- 申し込みページからお申し込みいただきます。
- 支払い方法はクレジットカード払いもしくは銀行振込払いです。いずれも事前支払いです。
- クレジットカードでお支払いされる場合
- 申し込みページで「申し込む」をクリック
- 「支払い手続きに進む」をクリック
- クレジットカード番号を入力し「支払い」をクリックすると決済が完了します
- 入金完了が確認できた方には、講座の3日前までにご登録いただいたメールに参加のご案内をお送りします。ご案内に掲載されたURLにアクセスし、参加URLを取得してください。
- 銀行振込でお支払いされる場合
- 申し込みページで「申し込む」をクリック
- 「支払い手続きに進む」をクリック
- 「銀行振込を選択する」をクリック
- 画面に表示される振込先にお振り込みください。
- 振込後、振込記録をお送りください。振込記録のお知らせ方法は以下のいずれかをお選びいただけます。
※Doorkeeperの仕様で画面には「2営業日以内に支払いまたは支払い記録の提出をしてください。」と表示されますが、それ以降もお受けいたします。2営業日を超える場合は振込予定日を事務局(shienryoku@jnpoc.ne.jp)までメールでお知らせください。 - 入金完了が確認できた方には、講座の3日前にご登録いただいたメールに参加のご案内をお送りします。ご案内に掲載されたURLにアクセスし、参加URLを取得してください。
※1 振込後の振込記録の送信方法
①Doorkeeper内のページで実施
(1)銀行振込で支払いをしたら、支払い記録(振込の明細など)の写真を撮るか、スキャンしてください。(2)登録したメールアドレスに届いたメール内のリンクから、再度Doorkeeperのお支払い画面にアクセスしていただき「支払い記録を送信」ボタンをクリック。
(3)開いた画面で内容に誤りがないかを確認した後、「ファイルを選択」をクリックし、撮影した支払い記録のデータを選択します。
(4)「上記の口座に全額振込みました。」にチェックを入れ、「支払い記録を送信」をクリックします。
②事務局への直接連絡
参加者のお名前、振込者のお名前(参加者名と振込名義が異なる場合のみ)、金額、支払い日時を事務局(shienryoku@jnpoc.ne.jp)までメールでお知らせください。
※お申し込み時にご入力いただく個人情報は、日本NPOセンター個人情報保護方針に基づいて管理いたします。
講座の運営、参加のご案内、今後の類似のセミナーのご案内のために使用し、当センター内で保管いたします。
講座の運営に必要な範囲で講師、協力団体と共有することがあります。