日本NPOセンターでは、武田薬品工業株式会社の支援を受けて、Withコロナ時代に合わせた住民参加型在宅福祉サービス団体*)の取り組みを応援する「新型コロナウイルスの影響を受ける住民参加型在宅福祉サービス支援助成」を実施しました(助成期間:2021年7月~2022年3月))
*)住民参加型在宅福祉サービスとは
「自分たちの住むまちを 自分たちの手で住み続けられるようにしたい!」という住民の思いと行動を形にした、住民自身による地域福祉活動です。
在宅で生活する高齢者等が、住み慣れた地域で継続した生活を送るには柔軟できめ細やかなサービスが必要不可欠であり、住民が主体となってそれらに取り組み行う団体の活動を絶やさないことが大切だと考えての取り組みです。助成を受けた9団体の取り組み報告を作成しましたので、ぜひご覧ください。
■特定非営利活動法人たすけ愛ふくろう清田(北海道札幌市)
■ワーカーズ・コレクティブ プランズEPO(北海道札幌市)
■特定非営利活動法人みつばちの小さな喫茶店(北海道札幌市)
■特定非営利活動法人フェリスモンテ(大阪府大阪市)
■特定非営利活動法人高槻ライフケア協会(大阪府高槻市)
■特定非営利活動法人寝屋川あいの会(大阪府寝屋川市)
■特定非営利活動法人たすけあい平田(島根県出雲市)
■特定非営利活動法人地域たすけあいの会(熊本県玉名市)
■特定非営利活動法人隣の会(鹿児島県鹿屋市)
活動報告会を行いました(2022年8月8日:大阪開催)
報告会も新型コロナウイルスの影響を受け、登壇者はハイブリッド、参加者はオンラインというスタイルとなりましたが、住民参加型在宅福祉サービス団体全国連絡会を通して、約100名の参加がありました。
▶助成先による活動リレー報告
テーマ①居場所づくり
特定非営利活動法人高槻ライフケア協会(大阪府)高齢者の居場所づくり
特定非営利活動法人たすけあい平田(島根県)農業を通した居場所づくり
特定非営利活動法人地域たすけあいの会(熊本県)廃校を活用したソーシャルインクルージョン拠点づくり
テーマ②つながりづくり
特定非営利活動法人隣の会(鹿児島県)弁当の配食事業を通したつながりづくり
特定非営利活動法人たすけ愛ふくろう清田(北海道)オンラインを通した高齢者の新たな交流づくり
特定非営利活動法人みつばちの小さな喫茶店(北海道)支援者のデジタルネットワーク構築
テーマ③担い手のエンパワメント
特定非営利活動法人寝屋川あいの会(大阪府)高齢者等への住民主体の助け合い事業の再構築
特定非営利活動法人フェリスモンテ(大阪府)活動したいニーズのマッチングの仕組みづくり
ワーカーズ・コレクティブ プランズEPO(北海道)たすけあい活動の普及に向けた支援団体の活動紹介
▶パネルディスカッション
(登壇者)
吹田博史さん(武田薬品工業株式会社 グローバルコーポレートアフェアーズ グローバルCSR&パートナーシップストラテジー ジャパンCSRヘッド)
水谷誌帆さん(社会福祉法人全国社会福祉協議会 地域福祉部 副部長)
成瀬和子さん(社会福祉法人しみんふくし滋賀 副理事長/住民参加型在宅福祉サービス団体全国連絡会 幹事)
(コーディネーター)
田尻 佳史(特定非営利活動法人日本NPOセンター 常務理事)
▶参加者アンケートより
☆リレー報告についての感想や団体へのメッセージ
・どの団体の取り組みも世代を超えた交流が活動を通して行われており、地域住民のつながりが希薄化しているなかでとても素晴らしい活動をされていると思いました。
・コロナ禍でどこの団体も大変な思いをしている中、コロナ禍だから目を向けられたこと、工夫できることを考え、実際に活動に取り入れられていることに感銘を受けました。
☆パネルディスカッションについての感想
・まだ活動に結び付いていない、潜在的なボランティアの人材に出会えるよう、今までにない視野を持ち、新しい挑戦をすることが必要と感じました。
・特に企業さんの視点は参考になります。こちらもどうアプローチすればいいのか悩むところです。ストーリーの発信は、若い世代を巻き込む方法としてよいヒントになりました。ありがとうございました。
・自分たちの出来ることを出来る範囲で楽しくそれが誰かの困ったなの手助けになることが継続の秘訣ですね。ありがとうございました。
☆その他感想
・田舎になればなるほど高齢化、人口減が進み、支え合いが必要ですが、有償サービスへの理解、組織化への理解がなかなか難しいところで四苦八苦しているところです。今日の皆さんの事例発表を参考にチャレンジさせていただきます。
・全国の地域での活動も知りたい部分もある。地域の個性などもあるので。短時間で、多くのケースが勉強できました。ありがとうございました。