5/28「非営利法人格選択に関する実態調査の結果報告シンポジウム」を開催しました。

日本NPOセンターでは、トヨタ財団の助成を得て昨年6月から公益法人協会と共同で「非営利法人格選択に関する実態調査」を実施し、2つの法人制度がどのように市民社会に選択され、使用されているのかについて比較調査を進めてきましたが、5月28日に東京国際フォーラムで調査結果を報告するシンポジウムを開催しました。

主催:日本NPOセンター、公益法人協会
会場:東京国際フォーラム ガラス棟G-408(東京都千代田区)

非営利法人格選択に関する実態調査の結果報告シンポジウム

第1部では報告書にもとづき、「実態調査の結果報告」を行いました。
『非営利法人格選択に関する実態調査』報告書はこちら

第2部のパネルディスカッションでは、一般法人、特定非営利活動法人およびNPO支援機関の関係者7名をお招きして、非営利法人格の選択についての考え方や現状認識についての発言をいただくとともに、会場の参加者とも意見交換を行い、非営利セクターの今後のあり方について議論を深めました。

○パネリスト
(一般法人)
一般社団法人ホープIT訓練センター・理事長 萩原実さん
一般社団法人WATALIS・代表理事 引地恵さん
一般財団法人地球子ども村・評議長 松浦孝英さん
(特定非営利活動法人)
特定非営利活動法人とちぎユースサポーターズネット・代表理事 岩井俊宗さん
特定非営利活動法人マイフェイス・マイスタイル・代表理事 外川浩子さん
(NPO支援機関)
一般社団法人ソーシャルコーディネートかながわ・代表理事 手塚明美さん
特定非営利活動法人浜松NPOネットワークセンター・事務局長 小林芽里さん
(コーディネーター)
公益財団法人公益法人協会・専務理事 鈴木
認定特定非営利活動法人日本NPOセンター・事務局長 新田英理子

■アンケートで参加者からいただいたご意見等
非営利法人格選択に関する実態調査の結果報告シンポジウム
<実態調査の結果報告について>
・ちょうど疑問を抱いていたテーマでした。取り上げていただいたことに感謝の念で一杯です。二つの制度の特徴が分かり、それぞれの課題も分かりました。機に合った先進的なテーマの調査と報告、大変お疲れ様でした。
・NPOの支援センターで直接感じていた感覚をデータで確認できてよかった。認識と異なる部分もあり参考になった。

<パネルディスカッションについて>
・様々な立場から、法人選択の具体的な理由を聞くことが出来たので、それぞれのメリットとデメリットが改めて理解できました。法人格の種類ではなく、情報開示のあり方が社会的信頼につながるという発言がとても印象的でした。
・NPO支援センターという看板を掲げていますが、社団法人も地域課題の担い手ととらえて、連携や運営等の支援、サポートができるようにならなければと強く感じました。

<今後予定している、公益法人および認定NPO法人を対象とした調査に対する意見等>
・調査を大いに期待しております。また、一般法人・NPO法人制度の一本化に賛成する方と反対する方などディスカッションするようなシンポジウムがあると、より理解が深まると思います。
・地位、活動分野、事業規模等により異なった傾向がるのか、行政の対応(指導、助成等)により法人格選択の違いがあるのか。
・経年調査等に取り組んでいただければと存じます。また、企業への期待などがあれば調査いただけると幸いです。