NPO/NGOが活き活きとしなやかに活動するために、支援者の組織基盤強化に伴走する能力強化も欠かせません。
団体内のコミュニケーション、人材育成、組織文化の可視化、活動の中期展望、持続可能な財政…組織運営上の「課題」をもつ団体に、支援者はどう寄り添えるでしょうか。
この研修は、組織基盤を強化しようとするNPOに伴走し、ともに考え、ときに新しい視点を提供し、一歩踏み出す行動を後押しする「組織基盤強化の伴走支援」ができる力をのばすことを目的としています。特にその中でも、支援の基本となる「組織をみて課題を整理する力(組織診断)」に焦点をあてます。
基礎編では、「組織基盤強化のための組織診断」「組織診断のための情報収集」にフォーカスしたオンラインセミナーを開催します。
実践編では、実際にNPOの活動現場に赴き、組織課題を探るインタビューを実施。
グループワークを通じて参加者、経験豊富な講師・チューターとともに、組織課題を深掘りして整理する視点を磨きます。
「基礎編のみ」もしくは「基礎編+実践編」を選んでご参加ください。
NPO/NGOを支える力を強化したい皆様のご参加を、お待ちしています。
*本研修はパナソニック ホールディングス株式会社との共催で実施します。
”組織基盤強化”とは
この研修での「組織基盤強化」とは、NPOがそのミッションの達成やビジョンの実現に向けて、活動や事業を支える組織の基盤(人材、組織文化、コミュニケーション、技術など)を強化するために、その課題を深堀りし、取り組みこと、と整理しています。
組織のあり方も、抱える課題も、NPOによってさまざまで、多様です。組織基盤強化はNPO自身が自ら取り組むことですが、客観的な視点でサポートできる第三者の存在があると、より効果的に取り組めるという声が多く、組織基盤強化の伴走支援を行うことができる支援者が求められています。
開催日時
●基礎編(全2回/オンライン)
7月26日(金) 13:30~17:00 基礎レクチャー(1)
8月09日(金) 13:30~16:00 基礎レクチャー(2)
●実践編(全4回/京都市内での集合研修+オンライン)
9月07日(土)13:00~08日(日)16:00 実践ワーク(1)(京都市内でのフィールドワークと集合研修)
9月13日(金) 09:30~12:00 実践ワーク(2)「組織課題の見立てを整理する」
9月20日(金) 13:30~17:00 「事例における組織課題の見立てを共有する」
*基礎編のみの参加も可能です
*毎回、基礎編を含めて事前宿題がございます。
*毎回、終了後に任意参加の交流タイムがあります。
プログラムの詳細はこちらをご覧ください。
形式
●基礎編:オンライン(Zoom)
●実践編:集合研修(1泊2日・京都市)+オンライン(Zoom)
対象
支援力を高めるため、組織診断の視点や技術、伴走支援の姿勢を学びたい方が対象です。
(1) NPO支援センターや分野別ネットワーク組織など、NPO/NGO支援をしている組織に勤務している方
(2) 行政や助成財団などでNPOの組織運営に関する相談を受けている方
(3) フリーランスで業務としてNPO支援をしている方
(4) NPO/NGO組織経営の経験のある方
(5) いままでに本研修に参加した受講者
*いずれも概ね3年以上の実務経験者を想定しています。
*ご所属の法人格は問いません。
*ご参加にあたっての事前相談も受けつけております。事務局にお問い合わせください。
定員
●基礎編:40名
●実践編:20名
参加費
●基礎編
4,000円(税込み)
(日本NPOセンター正会員:3,000円(税込み))
●基礎編+実践編 ※1
10,000円(税込み)
(日本NPOセンター正会員:7,500円(税込み))
※1実践編の参加費についての補足
実践編:9月07-08日開催の実践ワーク(1)については参加費と別途、集合研修に必要な費用(食費、宿泊費など)として10,000円程度をいただきます。集合研修場所への交通費や研修内で生じる近距離交通費は参加者負担となります。詳細はお申込みされた皆様へご案内いたしします。
申し込みと締め切り
受付は終了いたしました。多くのお申込みをありがとうございました。以下のウェブサイトからお申し込みください。締切:2024年7月16日(火)
※申し込みの際にいただく個人情報は、当センター個人情報保護方針に基づいて適正に管理し、以下の用途で保管・使用します。日本NPOセンターは共催者であるパナソニック ホールディングス株式会社ならびに講師、チューターと本研修の目的の範囲で必要な参加者の個人情報を共有することがあります。共有先の団体等はそれぞれの個人情報保護方針に基づいて適切に管理し、本研修に関わる以下の目的で保管・使用いたします。
・本研修のために講師・参加者間・その他本研修の運営に従事する関係者に共有する名簿の作成(記載項目:お名前、ご所属、NPO支援の経験年月、NPO支援(組織基盤強化や伴走支援を含む)の経験、研修参加動機)
・日本NPOセンターからの本研修に関するご案内
・今後、日本NPOセンターが行う同種の研修やお知らせ、Panasonic NPO/NGOサポートファンド for SDGs等に関する各種ご案内等
主催
パナソニック ホールディングス株式会社
特定非営利活動法人日本NPOセンター
研修内容(予定)
基礎編
第1回 7月26日(金) 13:30~17:00(240分)
基礎レクチャー(1)本研修における組織基盤・組織基盤強化・組織診断とは
組織基盤、組織基盤強化、組織診断についての基礎知識をワークを交えて学びます。
第2回 8月09日(金) 13:30~16:00 (150分)
基礎レクチャー(2)組織診断のプロセス・必要な情報収集とは/支援者に求められる伴走支援の姿勢とは
組織診断のプロセス、伴走支援者の姿勢を学び、組織課題を探るための情報収集について演習を行います。
実践編
第3-4回
9月07日(土)13:00~21:00 会場・宿泊:京都市内
9月08日(日) 09:00~16:00 会場:京都市内
実践ワーク(1)組織診断のための情報収集(団体訪問)/仮説づくり
実際のNPOの活動現場に足を運び、活動内容と組織に関する課題認識について情報収集を行います。組織のファクト整理と仮説づくりに取り組みます
*訪問先:特定非営利活動法人フードバンク京都
団体のご協力のもと、実際に団体スタッフの方に課題についてのインタビューを行います。(写真:特定非営利活動法人フードバンク京都より提供)
第5回 9月13日(金) 09:30~12:00 (150分)
実践ワーク(2)組織課題の見立てを磨き合う
各自がまとめた組織課題の見立てを突き合わせ、全体ディスカッションやメインコメンテーターとのやりとりをもとに、異なる視点を得て組織診断の見立てを磨きます。
第6回 9月20日(金) 13:30~17:00(240分)
まとめ 事例における組織課題の見立てを共有する
NPOに参加者から組織課題の見立ての内容を共有し、ともに組織課題の見立てを深めていきます。
参加者の皆さんがNPO/NGO支援の幅を広げたり悩みを共有したりする場を、SNSやZoomなどで事務局がサポートします。
研修のプロセスはもちろん、研修後もぜひネットワークを広げてください。
これまでの参加者の声
✔「組織課題」となると、ついつい出来ていないことや弱みに視点がいき改善が必要と思っていましたが、みなさんの分析や講師・チューターの解説をお聞きして、強みや良さを伸ばすことが大切という視点を得ました。
✔常に真の課題は何かと?深く見る視点が得られたことで、もっと良く知ろうという姿勢で取り組める。多角的な情報の整理・活かし方の道筋が少し理解できたので実践していきたい。
✔これまで伴走支援という現場で感覚的に関わっていた部分を、初めて体系的に学ぶ貴重な機会でした。まだまだこれから自身の知識や経験を積んで、市民活動の団体の皆さんを外から応援できる支援者になりたいと思います。
✔今までは団体からの相談に対してどこまで踏み込んで良いわからず、曖昧に終わってしまう事がありました。本研修の実践編の後、相談者の話をまずは受け入れ、一緒に何が課題であり、どんなゴールを目指したいかをジックリ話し合い、相談者にも納得してもらうことができました。
✔この研修は講義よりも実践がメインのため、しっかり自分が呻吟して頑張って成長する機会を頂くこと、自らの良い点や改善点も発見することができました。
✔大勢の方と一緒に学ぶため多角的な意見や考え方が聞けます。支援者仲間もできました!
NPO/NGO『支援力』応援プログラム プログラム参加者インタビューのご紹介
講師
●河合 将生(かわい・まさお)さん
NPO組織基盤強化コンサルタント office musubime 代表
専門性:組織基盤強化、ファンドレイジング支援、評価、伴走支援/個別支援
2011年7月、office musubime (オフィス ムスビメ)を設立。伴走支援を専門としながらNPOの組織基盤強化、組織診断・評価、ファンドレイジング支援、事務局支援、ファシリテーション等に取り組む。主な伴走支援では、Panasonic NPO/NGOサポートファンドfor SDGs(組織診断・組織基盤強化助成)、京都府地域交響プロジェクト専門家派遣事業、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン東日本大震災復興支援コミュニティ・イニシアチブ事業、SCJ/地域創造基金さなぶり「はぐくみファンド」、公益財団法人東日本大震災復興支援財団「子どもサポート基金」資金調達力強化事業助成プログラム/ファンドレイジング支援など。組織のガバナンス評価や組織診断では、一般財団法人社会的認証開発推進機構、非営利組織評価センターなど。その他、NPOやその活動の成果や価値をどう表現するかの取組みの伴走支援も。
また、コミュニティ財団や組織評価、フリースクール、子ども・子育て支援、国際協力など、複数のNPOに役員やアドバイザーとして関わる。大学の非常勤講師として「NPO・NGO論」「ボランティア論」「平和構築論」などの担当も。日本ファンドレイジング協会関西チャプター共同代表/認定講師、日本評価学会認定「評価士」。
チューター
●寺坂 純子(てらさか・じゅんこ)さん
鳥取県出身。米国の会計士事務所にて、主に日系企業の法人設立・解散、会計・税務業務等のサポートを行う。Uターン後は、2014年より一般財団法人とっとり県民活動活性化センター(現在は公益財団法人)にてプロボノ、事務力支援、専門家派遣等の業務を担当。2017年より子どもの貧困対策等に取り組む県域のネットワーク組織「とっとり子どもの居場所ネットワーク“えんたく」の運営にも携わる。2021年から次長として主にNPOの組織基盤強化事業等を担当。好きなことは、カフェでコーヒーを楽しむこと。
「支援を行ううえで人とのコミュニケーションは欠かせません。この研修は、知識の習得はもちろん、どれだけ組織とそこに関わる人たちのことを見える化し、参加者とのコミュニケーションも図りながらブラッシュアップしていく場所になると思います。ぜひ一緒に学んでいきましょう。」
●福田 和昭(ふくだ・かずあき)さん
北関東出身。学生時代に阪神・淡路大震災のボランティア活動に参加したのをきっかけに市民活動に興味を持つ。のち神戸に移り住んで、災害救援のNGO、高齢者福祉のNPOで、総務・経理・広報など裏方寄りの業務を中心に市民活動に携わる。2022年より公益財団法人ひょうごコミュニティ財団職員として、市民活動への助成事業やNPOの相談業務を担当。趣味は星を見ること。山奥に星見に出かけたり、地元の科学館の友の会の活動に関わっている。
「組織基盤強化の基本を改めておさらいし、全国の仲間の視点に触れ、現場の体験を通じて、市民活動を支援する力を共に深めていきましょう」
●松浦 史典(まつうら・ふみのり)さん
特定非営利活動法人名古屋NGOセンター理事
metaLink代表
2011年に名古屋NGOセンターの『Nたま研修』9期生としてNGOの理解を深め、エチオピアでの水・衛生管理事業に携わり、帰国後はファンドレイジングに注力。2015年から同センターの理事を務め、企業連携や研修企画を担当。2020年にはmetaLinkを立ち上げ、「メタファシリテーション」というコミュニケーション手法の認定講師としてNPOや企業向けの研修を行う傍ら、自らも外部1on1や伴走支援などのコンサルティングの場で本手法を効果的に活用している。大学で非常勤講師も務める。
「昨年は参加者として受講したことで実践力を養うことができ、今年はチューターとして参加することで、みなさんの経験や知識からも学びを一緒に深められるのを楽しみにしてます!」
●真鍋 拓司(まなべ・たくじ)さん
特定非営利活動法人きょうとNPOセンターサブチーフ事業コーディネーター
熊本県出身。大学在学中の東日本大震災の被災地支援ボランティア活動をきっかけにNPO・市民活動の世界へ。大学院終了後、2016年にNPO法人きょうとNPOセンターに入職。指定管理・運営を行う京都市市民活動総合センターでの団体運営相談や講座、災害支援を行うほか、「祇園祭」でのごみ減量の取組み「祇園祭ごみゼロ大作戦」のボランティア事務局、学生が京都で行う主体的な活動を表彰する「輝く学生応援アワード」などを担当。
「“組織基盤強化を体系的に学び、そして対話を通して深く理解する。”そんな経験のできる研修です。一緒に学びましょう。」
●三本 裕子(みつもと・ゆうこ)
日本NPOセンター 連携チーム
環境NGOを経て、さまざまな立場にある人々とともに一歩ずつ社会を変えていく修行として現所属の扉を叩く。2011年より日本NPOセンター職員。東日本大震災・復興支援事業に関わる中で「組織基盤強化」に触れる。NPOが取り組む社会課題を異セクターと共有し課題改善のための場を創出する「課題ラボ」担当。
「相談に応えようと思う時、組織基盤強化の視座が役立つな、だいじだなぁと思っています。いっしょに磨き合えたらうれしいです。」
お申し込み手順(必ず事前にお読みください)
- クレジットカードでお支払いされる場合
- 申し込みページで「申し込む」をクリック
- 名前、所属、参加編を選択する
- 「支払い手続きに進む」をクリック
- クレジットカード番号を入力し「支払い」をクリックすると決済が完了します
- 入金が完了した方には事務局から参加者専用ページURLとパスワードをご連絡いたします。
- 銀行振込でお支払いされる場合
- 申し込みページで「申し込む」をクリック
- 名前、所属、参加編を選択する
- 「支払い手続きに進む」をクリック
- 「銀行振込を選択する」をクリック
- 画面に表示される振込先にお振り込みください。※Doorkeeperの仕様で画面には「2営業日以内に支払いまたは支払い記録の提出をしてください。」と表示されますが、それ以降もお受けいたします。
- 振込後、振込記録(※1)を事務局にお送りください。
- 入金が完了した方には事務局から参加者専用ページURLとパスワードをご連絡いたします。
※1 振込後の振込記録の送信方法(①または➁)
①Doorkeeper内のページで実施
(1)銀行振込で支払いをしたら、支払い記録(振込の明細など)の写真を撮るか、スキャンしてください。
(2)登録したメールアドレスに届いたメール内のリンクから、再度Doorkeeperのお支払い画面にアクセスしていただき「支払い記録を送信」ボタンをクリック。
(3)開いた画面で内容に誤りがないかを確認した後、「ファイルを選択」をクリックし、撮影した支払い記録のデータを選択します。
(4)「上記の口座に全額振込みました。」にチェックを入れ、「支払い記録を送信」をクリックします。②事務局への直接連絡
参加者のお名前、振込者のお名前(参加者名と振込名義が異なる場合のみ)、金額、支払い日時を事務局(shienryoku#jnpoc.ne.jp)までメールでお知らせください。#を@に変えて送信ください。
お問合せ
日本NPOセンター(担当:三本)
100-0004 東京都千代田区大手町2-2-1新大手町ビル245
TEL: 03-3510-0855
MAIL:shienryoku#jnpoc.ne.jp
#を@に変えてください