NPOの基盤強化のために

日本NPOセンターは、1996年の設立以来、多くの会員のみなさまの支えにより、民間非営利セクターに関するインフラストラクチャー・オーガニゼーション（基盤的組織）として、「NPOの社会的基盤の強化を図り、市民社会づくりの共同責任者としての企業や行政との新しいパートナーシップの確立を目指す」という使命そのままに、多様な主体との連携・協働により数多くの事業を展開しています。これまで順調に活動を行ってこれておりますのも、ひとえにご支援、ご協力をいただいたみなさまのおかげであると厚く感謝申し上げます。

中期ビジョン2021-2025

新型コロナウイルスの影響により社会の状況が大きく変わっていることを受け、2018年に策定した中期ビジョンを見直し、中期ビジョン2021-2025を策定しました。

めざす市民セクターの状態として、「①社会問題の解決に取り組む幅広い層に、参加の価値が伝わっている」「②全ての地域において、NPOの価値が社会的により認められている」「③国内外を問わず、知見を共有し、学びあえる環境が整っている」「④企業や行政をはじめ、多様な主体とNPOとの対話と連携が各地でより進んでいる」の4点を挙げました。

2024年度は、中期ビジョンの折り返しの年となります。取り組んできた事業を大幅に見直し、数年後の柱をつくる第一歩にしたいと考えています。

このビジョンは、みなさまのご支援、ご協力なくしては決して実現できないものです。多様性と自律性のある公正で透明な開かれた市民社会を築くためには、NPO（民間非営利組織）の役割が今後ますます大きくなっていくものと考えます。引き続き、みなさまのご指導、ご支援を賜りたくお願い申し上げます。

2024年7月
特定非営利活動法人日本NPOセンター代表理事
大島　誠