12月6日、サウジアラビアの首都リヤドにおいて、日サウジNPOセクター・ワークショップを開催しました[共催:サウジアラビア政府労働社会開発省、国際協力機構(JICA)、日本NPOセンター]。3つの分科会に分かれ、日本とサウジアラビアのNPOセクターの情報交換を行い、今後の協調について話し合いました。3つの分科会と日本側参加者は以下の通りです(以下敬称略・50音順)。
*=日本NPOセンター派遣 #=JICA派遣
(1)若者とボランティア
秋本可愛(Join for Kaigo)*
岡本拓也(Social Venture Partners Tokyo)*
金森篤也(日本国際協力センター /日本アブダビ教育交流センター)#
澤山利広(関西大学)#
森 裕之(JICAサウジアラビア・フィールドオフィス)#
(2)社会的インパクト投資と企業の社会的責任
伊藤健(慶応大学/SROIネットワークジャパン)*
黒田かをり(CSOネットワーク)*
土岐三輪(ARUN Seed)*
(3)NPOセクターとリーダーシップ
今田克司(日本NPOセンター)*
大久保朝江(杜の伝言板ゆるる)*
関口宏聡(シーズ・市民活動を支える制度をつくる会)*
それぞれの分科会には、サウジアラビア側から5~8名程度の参加があり、各分野における日本側、サウジアラビア側からの活動紹介ののち、今後の協力関係構築に関する話し合いを行いました。
これにさきだって、12月3~4日には、1000人以上が参加する国際フォーラムが開催され、日本側参加者も複数名参加しました。フォーラムの会場では、男女の間に仕切りがあり、男性はこちら側、女性は向こう側に着席して参加しています。
なぜ、サウジアラビアでNPOセクターの構築を考えているのでしょうか。国際情勢の変化を踏まえ、サウジアラビアでは VISION 2030 を策定しましたが、そのなかにNPOセクター/ボランティアの発展が謳われています。
「VISION 2030」(英語版ウェブページ)
「VISION 2030」(日本語版pdf)
今回のワークショップの発端となったのは、2016年9月の同国副皇太子の訪日で、その際、同行した労働社会開発大臣が東京でNPO関係者と面談しています。
安倍総理大臣とムハンマド・ビン・サルマン・サウジアラビア副皇太子との会談(2016年9月1日外務省ウェブサイト)
日本NPOセンターにもコンタクトがあり、大臣と面会しました。そのフォローとして交流機会を設けることになり、今回の訪サウジにつながりました。
今後の対応については、引き続きサウジ政府側と協議していく予定です。日本側の関係各所(外務省、JICA等)とも相談しながら、サウジアラビアにおけるNPOセクターや自立した市民社会の伸長に向けた動きに協力していければと考えています。