2月7日、2024年度の「AWS InCommunities 助成プログラム」の報告会が開催され、助成を受けた5団体が参加しました。Amazon Web Service (AWS)が実施する同プログラムは2023年に開始し、日本NPOセンターが事務局を担っています。
各プロジェクトを終えたタイミングで開催した今回の報告会は、団体同士で学びと経験をシェアし、これからの活動に活かしていくことが目的です。
それぞれ生態系保全や学習支援などに取り組む10代からシニア層まで、年齢も活動分野も幅広い皆さんが集まってくれました。自己紹介のアイスブレイクでは「寄せ鍋」に例えて参加者の多様さを喜ぶ声も。AWSのご担当者からは、団体の皆さんへの温かい励ましと期待のメッセージをいただきました。
活動報告では、豊富なエピソードや印象的な成果がシェアされました。
学校になかなか馴染めなかった男の子の表情がどんどん変わり、葉脈のしくみを仲間の前で自信をもって説明できるまでになったこと。経済的事情から子ども達の「体験格差」が深刻になる中、ひとり親家庭の子ども達が豊かな自然の中で水しぶきを浴び思い切り滝登りを楽しんだこと。環境やハンディキャップに左右されない平等な学びをめざす活動では、希望進路や受験に向けて子ども達の頑張る姿が写真とともに伝えられました。
プロジェクトの中には、AWS社員の皆さんがボランティアとして参加した活動もあります。里山の環境を守る水辺の整備や田植え・稲刈りなどで地元の方々と一緒に汗を流したり、子ども達が英会話を学び実践する場を、多様な出身国の社員たちがサポートしたりしました。
最後のグループトークセッションでは、活動でぶつかる壁に「同じですね」と盛りあがり、それぞれの経験や知恵に「なるほど」とお互いに頷き、対面交流がもたらす共感と学びの醍醐味を感じさせてくれました。
2025年は本プログラムも3年目を迎えます。地域の人々を支える多彩な活動がますます活発になり、そして深化していけるよう団体の皆さんをこれからも応援していきます。
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AWS InCommunities
Amazon Web Service(AWS)は、同社がインフラシステムを構築・運用する世界の地域において、より良い長期的なインパクトをもたらすための社会貢献プログラムAWS InCommunitiesを実施しており、日本でも同プログラムが2023年から展開されています。 AWS InCommunities助成プログラムは、AWSが支援の柱とする4つの分野:1.STEAM教育、2.若年層の雇用につながる IT スキル向上トレーニング、3.環境活動、4.地域ニーズ に関する活動を行う非営利団体に対して、特定非営利活動法人日本NPOセンターが事務局となって、当該分野の活動に対して助成を行っています。
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