日本NPOセンター顧問の播磨靖夫さん(一般財団法人たんぽぽの家 理事長)が、令和4年度の文化功労者20人のうちの1人に選ばれました。
芸術振興の分野において、障害のある人たちの芸術文化活動の発展に寄与したことが選出の理由とされています。
播磨靖夫さんは、1970年代から障がいのある人たちの生きる場「たんぽぽの家」づくりを市民運動として展開。また、1990年代には、余暇活動としての位置づけが多かった障害者のアート活動を、社会にとって価値のあるものとして提案する「エイブル・アート・ムーブメント(可能性の芸術運動)」を提唱しました。「芸術とヘルスケア」「ケアする人のケア」など、ケアの文化の創造にも取り組んでいます。
1996年の日本NPO センターの設立にも大きくかかわり、法人化前の任意団体設立当時、初代の代表理事を星野昌子さん、山本正さんとともに共同で務めていただきました。法人化後、副代表理事を経て2004年~2008年まで代表理事、2012年の理事退任後は顧問として、現在まで途切れることなく私たちに市民セクターに関わる者としての視座を与えてくださっています。
播磨靖夫さんの栄えあるご受賞を、心からお祝い申し上げます。
また、今回の受賞は播磨さんのリーダーシップに加え、エイブル・アートという新たな分野を切り拓かれてきた関係者のみなさまのご功績が広く認められたものと存じます。歩みを共にされてきた方々にも敬意を表し、お祝いを申し上げます。
2022年11月4日
代表理事 萩原 なつ子
※令和4年度 文化功労者及び文化勲章受章者について(文部科学省)
https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/2022/1422024_00005.htm
※文化功労者とは
文化の向上や発達に関して、特に功績のあった人が選定され、文化勲章に次ぐ栄誉とされている。
文化功労者は、1951年に制定された文化功労者年金法に基づき、大学教授や作家らで構成される文化審議会文化功労者選考分科会が選考した中から、文部科学大臣が選ぶことになっている。毎年11月3日の文化の日に、文化勲章の受章者とともに発令される。近年、幅広い分野から選ばれており、芸術や学問だけでなく、スポーツ、映画の分野からも選出されている。