京都のどんどこプロジェクト

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レポート5:京都の街を散策しよう〜嵐電ミステリーツアー〜

西京極児童館プログラム第3弾「京都の街を散策しよう〜嵐電ミステリーツアー」を「京都散策愛好会」の大野さんの協力のもと、2008年12月6日(土)に実施しました。

散策のコースについては、清水寺周辺等の候補もあったのですが、打合せ等の結果、京福電鉄(通称:嵐電(らんでん))沿線をめぐることに決定しました。子どもたちには、嵐電沿線を散策するということだけ伝えて、具体的な行き先は当日まで内緒にし、「嵐電ミステリーツアー」と銘打ちました。

当日、児童館の子どもたちは18名の参加。前日の雨が嘘のように良いお天気だったのですが、かなり厳しい冷え込みの中(この日の最高気温5度程度)、9時30分頃に京福電鉄大宮駅を出発して、蚕ノ社(かいこのやしろ)駅に向かいました。途中、嵐電は「京都唯一の路面電車」として走行する所があり、社内アナウンスも流れていました。

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この電車に乗りました

蚕ノ社駅についてから、少し歩いて最初の目的地である木島神社(蚕ノ社)に到着しました。

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木島神社(蚕ノ社)です

紅葉の見頃はピークを過ぎていたのですが、まだ残っていた紅葉がきれいでした。(この後、散策した所も、残っていた紅葉がきれいで、良かったです。)木島神社の中には、明神鳥居を3本組み合わせた石鳥居があり、京都3大鳥居のひとつと言われています。

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石鳥居です
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木島神社を見終わった後は、徒歩で太秦広隆寺に向かいました。その途中にある駄菓子屋さんで、みんなおやつを買って、太秦広隆寺に到着。

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どれにしようかな
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広隆寺前で信号待ち。黄色い旗は児童館の旗です

太秦広隆寺は、国宝の弥勒菩薩半跏像を蔵することで知られ、聖徳太子建立七大寺の一つです。時間等の都合で、弥勒菩薩半跏像を見ることはせずに、境内内を短時間で見学しました。

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境内内で紅葉と一緒に
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大野さんから広隆寺の説明を受けています

見学後は、帷子ノ辻(かたびらのつじ)駅まで歩き、再び、嵐電に乗り込んで、御室仁和寺(おむろにんなじ)駅へ。そこから徒歩ですぐの仁和寺の境内を通って、今回の散策のメインである御室八十八箇所の出発地点に到着。

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帷子の辻からこの電車(八つ橋電車)に乗りました
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仁和寺正面です。立派・・・
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門前で記念撮影です

境内を歩いています

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石碑に順拝口と書いてあります

 

御室八十八箇所は、順路にそってお堂が点在し、それぞれの御本尊と弘法大師像をお祀りしてあり、参拝巡路のまわりには自然があふれ、所要時間2時間程度のハイキングコースとしても最適。お堂ごとに、丁寧にお参りする子どもたちもいて、結構みんな登るペースはバラバラでしたが、10月の愛宕山登山を経験している子たちが多かったので、緩やかな上り坂に苦労する子はおらず、割と楽々と登っていました。途中、23箇所目と24箇所目の間の「見晴らし」と呼ばれる所から、双が丘方面がきれいに見えました。

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いよいよ出発
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第1番 霊山寺
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上り坂も楽々です
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「見晴らし」からの景色

43箇所目と44箇所目の間の「愛宕眺所」(愛宕山が見えるところ。眺めはすごく良かったです)で昼食休憩。しかし、本当に寒く、体がここで一気に冷えてしまいました。でも、西京極児童館の佐多さん、大田川さんが簡易コンロのようなものやお鍋を持参しており、それでお湯をわかして、みんなで温かいココアやコーヒーを飲み、体が暖まりました。

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早くお湯が沸かないかなあ
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愛宕山が見えます

昼食休憩後、後半部分を巡りました。紅葉のピークは終わっていたのですが、散った紅葉がものすごくきれいでした。

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第50番と51番の間にある見晴らしからの景色
(京都市内です)
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第58番 仙遊寺 紅葉が美しい

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御室八十八箇所結願寺 大窪寺に無事到着
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八十八箇所巡りの後、再び、嵐電に乗車。しばらく、電車に揺られ、「北野白梅町」駅に到着し、そこから5分程度歩いて、北野天満宮に行きました。ここは「天神さん」と呼ばれ、菅原道真を主祭神とし、毎月25日には縁日が開かれ、多くの参拝者や観光客で賑わいます。また、学問の神様としても大変有名なので、みんなで学力向上を神様にお願いしました。また、北野天満宮の境内西側には、豊臣秀吉が洛中洛外の境界また、水防のために築いた土塁「御土居」の一部が残り史跡に指定されていて、その史跡御土居には、現在でもかつてからの自然林が残り、四季に応じ様々な美しさを感じることができるので、中に入ろうと思っていたのですが、もみじ苑として有料で公開されていたので、今回は見送りとなりました。

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牛の頭を撫でています
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これからお詣りします
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何をお祈りしているのかな
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記念撮影
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御土居の説明をする大野さん
 

その後、徒歩で、今回の最終目的地である、大将軍商店街に行きました。

大将軍商店街は「妖怪ストリート」と銘打って町おこしに取り掛かっている商店街で、店先に手作りの妖怪の人形が飾られていました。子どもたちが、妖怪の人形の写真を撮影していると、店のご主人が出てきてくださり、親切に説明してくださいました。

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こういった妖怪人形がいろんな店先にありました
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妖怪のお面を被って記念撮影
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お店のご主人と交流

商店街の散策が終わったら、再び「北野白梅町」駅へ。そこから「大宮駅」まで戻り、散策は無事終了しました。(大野さんと児童館の皆さんは、阪急で西京極まで戻られました。)

今回、大野さんの説明を聞きながら、名所旧跡をめぐり、大変勉強になりました。御室八十八箇所をはじめ、自然も堪能出来ました(ただ、やっぱり寒かったです・・・)。

その後、12月20日に、児童館で散策の時の写真で、アルバムづくりをしました。

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どの写真にしようかな
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うまくできました
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みんなの作品です。あとはラミネート加工するだけ
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ラミネート加工中
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完成しました
 

できあがったアルバムを、お世話になった京都散策愛好会の大野さんにお送りしました。(同日に、以前実施した愛宕山登山プログラムと伝統工芸品づくりプログラムのアルバムも作り、お世話になった愛宕研究会の大槻さんとNPO法人京都匠塾の高橋さんに送っています。)

事業が終わってから、子どもたちの様子を児童館の職員さんにお伺いしました。

御室仁和寺(世界遺産)御室八十八箇所めぐりのひとこまです。

子どもたちには、事前に「一円玉を88枚持ってきてね」伝えていました。集められるかな・・・と思っていましたが、子どもたちはせっせと集めてくれてました(笑)

当日・・・「ほらみて88枚!!予備に2枚」「家にあるやつ全部持ってきた」「60枚しかなかった・・・」「おれ5枚(笑)」家で楽しそうに がんばって集めていた様子が目にうかびました。

その一円玉をにぎりしめ、八十八箇所めぐりスタートです。「お金持ちになれますように(家を買うそうです)」「水泳で上の級にいけますように」「かわいいこいぬにであえますように」途中、足の不自由な方とすれ違い「がんばったはるな〜」と。しんどかったけど残りの道をがんばる力をもらいました。

京都散策愛好会の大野さんに教えてもらった、お弁当ポイントではプログラム1で登った愛宕山をみながら・・という素敵な偶然。お弁当のデザートに児童館の裏になっている銀杏をシングルバーナー(携帯コンロ)で炒って食べました。

みんな無事に八十八箇所すべてをお参りできてとても満足そうでした。みんなのお願いごとかなうといいね。

以上、プログラムのご報告でした。

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