仙台のどんどこプロジェクト

「科学者を知ろう」

 立町マイスクール児童館の「職人さんを知ろうシリーズ」は、子どもたちのキャリア教育をメインテーマとした取り組みです。将来大人になった時の職業観を育成するため、より年少の時期から、様々な職業の大人の話しを聞き、また体験することが有効だと言われています。
 立町マイスクール児童館のプロジェクトでは、NPO法人まなびのたねネットワークの協力により、子どもたちのキャリア教育に取り組みます。
 NPO法人まなびのたねネットワークは、キャリア教育の取り組みが認められ、平成20年に文部科学大臣賞を受賞しています。

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 第1回は、「科学者を知ろう」と言うことで、NPO法人ナチュラルサイエンスの協力により、プロペラ発電による発電量を音に変える電子基板の作成を通じて、科学者と言う職業に触れることを目的としました。


 最初に、まなびのたねネットワークのメンバーが、科学者ってどんな仕事なのか、科学者を目指した人達の動機などを、子どもたちが興味関心を持てるよう、科学者のお面などを使いながら解説して行きました。


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 そして、科学工作の開始です。ナチュラルサイエンスのメンバーが、コンピュータを分解し、電子基板の上に様々な部品が取り付けられ電子機器が動いていることを子どもたちに教えました。

 

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 そして今日は、この簡単なものを半田を使って、みんなでつくるとの説明がありました。子どもたちは、何が何やら分かっていません。
 いきなり、抵抗やコンデンサーの半田づけは出来ませんので、半田づけの練習からスタートです。初めて手にする半田ごてと半田、半田ごては熱いこと、プラスチック部分以外は触ると火傷をすることなどの注意があり、練習のスタートです。基盤の穴を半田で一つ一つ埋めていく練習です。最初は、おっかなびっくりの作業でしたが、5分も作業をするともう一人前です。


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 練習の仕上げに、基盤の一列を端から端までを半田づけする競争を行い、仕上げです。 いよいよ基盤の上に部品を半田づけしていく時間です。先生の指示に従いながら、抵抗やコンデンサー、スピーカー、配線などを半田づけして行きます。配線が一番大変で、大人たちも大あらわです。
 ちなみにこの日は、半田づけの経験があるスタッフを6名集めての実施です。

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部品が基板上に全部ついても、音が出ない子どももいます。どこかの接触不良なのでしょう。先生のところに持って行き、半田の付き具合を確かめてもらい、ほとんどの子どもは完成しました。数人は先生が預かり、完成させた後に子どもたちに渡すことにしました。 最初に、半田ごての使い方について火傷のことも含めて説明しましたが、やはり火傷をしてしまった子どもがいました。大事には至りませんでしたが、安全管理では反省材料となりました。

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 また、プログラムが難しすぎたとの反省も出されました。結果として、時間内でのプログラム消化が出来ず、再議に予定していた振り返りの時間は省略せざるを得ませんでした。 次回、まなびのたねにより、第1回の振り返りも行います。

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「子どものための児童館とNPOの協働事業(NPOどんどこプロジェクト)」は、
(財)住友生命社会福祉事業団が協賛しています。