NPOどんどこプロジェクト

NPOどんどこプロジェクト 2019

山県市高富児童館

岐阜県山県市

一緒に作ろう!楽しもう!児童館まつり ~みんなちがって、みんないい~

タイトル 一緒に作ろう!楽しもう!児童館まつり ~みんなちがって、みんないい~
協力NPO NPO法人 らいふくらうど
その他協力者
  • 一宮発達障害キャラバン隊にじいろ
  • 山県市社会福祉協議会
事業期間 2019年7月~9月
開催場所 山県市高富公民館、山県市高富児童館
目的
  • 子どもたちが多様な個性の人と触れ合い、それぞれがそれぞれの個性を受け入れ、認め合い、ともに児童館まつりを作りあげて楽しむことで、子どもたちの共に生きる力が育まれる。
  • 誰もが役割を持ち、相互に支え合っていく地域共生社会をめざし、未来を担う子どもたちが、地域づくりの主体となっていけるような場として児童館がその役割を担う。
概要

1. 夏休み親子体験講演会「みんなちがってみんないい」

講師:一宮発達障害キャラバン隊にじいろ
※自閉症などの発達障がいを持つ子の母親の集まりで、疑似体験を通じた講演で一般の方々に発達障がいについて広める活動を行っている。
対象:小中学生、乳幼児の保護者、子育て支援に携わるもの

2. 児童館まつり

小学生からリーダーを募り、夏休みに会議を重ね、児童館まつりのスローガンや内容などの企画と、当日の司会進行などを行う。子どもたちによる、子どもたちのためのお祭りである。児童館まつりは、2019年度は3年目になる。

2018年度には、今回協働で事業を実施する「NPO法人らいふくらうど」の運営する放課後等デイサービスの子どもたちを招待し、一緒にゲームなどを楽しんだ。2019年度は、この子どもたちも企画・運営側にも入ってもらい、一緒に児童館まつりを作り上げていきたい。

リーダーには、①の講演会の参加も促し、発達障がいへの理解を深める。また、オープニングとして地域で活躍する和太鼓の団体の協力を得て、和太鼓の演奏と体験を行う。太鼓は、だれでも音を出すことができ、また感じることができる楽器である。障がいの有無にかかわらず一緒に楽しむ機会としたい。福祉体験のブースを設置。高齢者の視野の狭さや体の動きについて体験する。

山県市高富児童館について

連絡先

住所 〒501-2105
岐阜県山県市高富1276-2
電話番号 0581-22-4750

レポート

当日の様子

児童館まつりリーダー会

14名のリーダーが、夏休みの期間に週1回のペースで集まり、児童館まつりのタイトルを考えました。タイトルは「なかよしまつり みんななかよくたのしいおまつりにしよう」と決定しました。その後、全5回のリーダー会でポスターを作ったり、まつりで行うゲームを考えたり、準備に必要なものなどを揃えたりして準備を行いました。

夏休み福祉体験講座「みんなちがってみんないい~ 疑似体験を通して発達障害を知ろう~」

講師に「一宮発達障害キャラバン隊にじいろ」のみなさんを招き、疑似体験を通した発達障害についての学びをしました。小中学生から、保護者、子育て支援に従事する方などが参加しました。アンケートには、「自分で体験でき、障害のある人の気持ちが少しわかった」「障害についてもっと知りたい。みんなにも教えてあげたい」「子どもも発達障害について興味を持ち、夏休みのテーマに選びました」という感想や、ご自身のお子さんが自閉症という保護者から「子どもに寄り添ってもっと理解して優しくなりたいと思いました」という感想もいただきました。

児童館まつり
  • 最初に「NPO法人らいふくらうど」の紹介による和太鼓の演奏を行いました。太鼓は、耳の聞こえない方にも音を感じることができ、叩けば音が出るため、障害がある子どもたちも演奏できるということす。大きな音に驚いている子どもたちもいましたが、演奏後には体験もでき、多くの子どもたちが太鼓を叩いていました。その後、「NPO法人らいふくらうど」の運営する効果後等デイ「ゆう」の利用者に獅子舞を踊っていただきました。車椅子に乗りながら、リズムをとり、一生懸命踊っている姿を見ることができました。
  • 司会進行はリーダーの子どもたちが行い、獅子舞を踊ってくださった方にインタビューをしました。
  • ゲームはどれも人気で行列のできる中、ルールを説明したり、きちんと順番を守れるように声掛けしたりするなど、自分たちで考え、一生懸命対応していました。さらに、車いすの子どもたちもゲームを楽しめるように工夫をしていました。
  • 「児童館まつり」のプログラムをいろいろな人が一緒になって楽しむことができました。リーダーの子どもたちも、その役割を、責任をもって果たし、達成感を味わうことができたと思います。

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よかったこと

子どもたちが多様な人たちとふれあう機会になったと思います。2月には「NPO法人らいふくらうど」と協働で、児童館で「ボッチャ大会」行うことになりました。今後の活動についても、法人同士で色々な話もでき、自分たち法人の活動の幅も広がったように感じます。

子どもたちの声

祭りリーダーの声
  • 最後までやり切ったという達成感があるが、とても疲れた。でも楽しかった。
  • 仕事をしている自分が楽しかった。
  • みんなの笑顔が見られて良かった。
獅子舞を踊ってくださったKさん
  • 取材やインタビューをされて少し緊張しました。

協力NPOの感想

子どもたちが色々とゲームを工夫してくれることで、障害のある子どもたちも参加しやすくなっていて良かったです。

児童館担当者の感想

児童館まつりは、子どもたちによる、子どもたちのためのお祭りで今年は3回目になります。リーダーの子どもたちが、一生懸命やる姿には毎回感心し、感動させられます。今年は、「NPO法人らいふくらうど」と協働ということで、車いすの方の獅子舞の披露もありました。児童館まつりの前に打ち合わせで、リーダー2名と放課後等デイ「ゆう」を訪れて、利用者とお話をしました。子ども同士、楽しそうに話す姿も見られ、障害があるとか無いとか、壁を作っているのは大人たちなのかもしれない、子どもたちの柔軟な姿勢にそう思わされます。