福岡のどんどこプロジェクト

3回目は「マージャンとであおう」でした (07/10/13)

大里東児童館での3回目のプログラムは、「マージャンとであおう」。
今日の担当は、「元気が出る麻雀教室」の白野さん。笑顔のやさしいお兄さんです。
少し日ぐれが早くなった夕刻、児童館にはマージャン卓を乗せる台や牌(パイ)が、たくさん運び入れられました。 マージャン卓を乗せる台は、白野さんのお友だちである大工さんの手作り。木でできているので、ずっしりとしていますが、このお友だちの「がんばれよ!」という温かい気持ちが感じられるものです。
また、開始前には白野さんが持ち込んだラジカセから、すてきなBGMが流されていて、こうしたさりげない気づかいは、何ともすてきなだなと思いました。
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子ども・大人あわせて25人が集まり、いよいよ開始!・・・の矢先、 子どもだけでなく大人たちからも、「マージャンってなん?」「初めてやけん分からーん!」という声が。
そこで白野さんは、会場を回りながら「今日で完ぺきにできるようになるわけではないけど、楽しさは味わってもらえたらうれしいです。」と声かけをされた上で、ご自身の自己紹介へ。2〜3年前、仕事もやめて自宅にひきこもっていた頃、子どもの頃から大好きだったおばあちゃんが亡くなり、「このままではいけない」という気持ちと、「お年寄りに何かできないか」という気持ちがつのったそうです。そこで、白野さんがもともと得意としていたマージャンの技術をいかして、お年寄りに手ほどきをしながら楽しさを味わってもらうと同時に、お年寄り同士で友だちづくりもしてもらえるような活動をスタートしました。これが「(お酒を)飲まない、(たばこを)吸わない、(お金を)かけない」というスタイルでの、今の麻雀教室です。その後、リピーターが増えていて、今ではいろんな地域に出かけては、お年寄りとの交流を深めているそうです。
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この日は、チャイナドレス姿のパートナー・灰塚さん(87歳)も同席。86歳からマージャンを始めたそうで、今ではすっかり、常連さんとか。お二人の様子を見ていると、まるで灰塚さんが白野さんのマネージャーのようで、息がぴったりなコンビという感じがしました。大里東児童館の山崎さんも、「私も、年をとったら、あんな方になるけんね!」とたいそう喜ばれていました。
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なお、今回は、次回(最終回)を担当予定の「ASAP〜学校と社会をつなぐエージェンシー〜」の尾方さんも、見学を兼ねて参加されましたが、もともとマージャンはお得意だということで、指導の補助をしてくださいました。
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そして、マージャンの説明へ。資料をもちいて、卓上での並べ方、絵柄の合わせ方など、大まかなルールを教えてもらった上で、いざ実践。まずは手持ちのパイを隠さずに、倒してみんなに見える状態しながら、習ったルールにそってやってみました。灰塚さんがいるグループは、灰塚さんが先生になって、一人一人に「そう!こうしたらいいと!」などと熱心に教えておられました。
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回を重ねるごとに、みんな少しずつ覚えてきて、パイを隠して本格的なルールでやるグループも出てきました。中には、男の子ばかりのグループで、2連勝して大喜びしながらも、次のゲームでは、他の人がこの日の最高得点を記録して圧勝、というところも。喜んだと思ったら残念がる、という光景が、見ていてほほえましかったです。
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ゲームを2時間ほど楽しみましたが、子どもも大人も、最後には、人に尋ねながらも、自分たちで楽しめるぐらいにマスターできたようです。帰り際には、「またしたい!」「児童館でパイ買ってよ〜!」という声も聞かれるほど。児童館の方々も「何とか考えてみようかねー!」と答えておられました。
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終了後は、児童館の方々がおいしい茶菓子を準備してくださっていたので、関係者で茶話会を持ちました。遅い時間ではありましたが、灰塚さんをはじめ、皆さん話に花を咲かせていました。
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今回、上は80歳代の灰塚さんから小学校低学年まで、年代を超えた「多世代混合戦」の形で卓を囲みましたが、時々、子どもが大人に自信たっぷりに教えている風景も見られ、なんともほほえましかったです。
私たち大人にとっては、ともすると不健康なイメージがつきまとうマージャンですが、子どもたちにとっては、トランプなどと同じく、みんなで楽しめるゲームという感覚だったようですね。
さわやかな白野さん、エネルギッシュな灰塚さんとともに、マージャンの気軽な楽しみ方を味わうことができました。
またみんなで卓を囲んでワイワイガヤガヤ楽しむ機会があればよいですね!

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