「休眠預金等活用制度」が2019年から始まります。市民セクターにも多額の資金が供給される可能性があり注目されている一方で、その資金をどのように扱うのか、固まっていない部分も多く残されており、私たちの向き合い方によっては負の影響も懸念されています。
この制度が市民セクターに与える影響について検討し、当事者が取り残されることなく社会課題の解決への取り組みが促進されるために、今後わたしたちはどのような点に留意すべきかを議論します。
[スピーカー]
奥田 裕之さん(特定非営利活動法人 まちぽっと 事務局長)
生活クラブ生協の職員を経て、認定NPOまちぽっと勤務。主に「市民ファンド」や「市民によるまちづくり」など、市民社会に関する実践と政策提案を行っている。草の根市民基金・ぐらん、ソーシャル・ジャスティス基金、各事務局、桜美林大学非常勤講師など。著書・政策提案として「市民ファンドが社会を変える-ぐらんが紡いだ100の物語-」「市民が描く社会像―政策リスト37」ほか。
服部 広隆さん(NPO法人 福岡すまいの会 事務局)
2004年九州大学法学部卒 2007年~有限会社ビッグイシュー日本勤務。東京で広告営業、大阪で販売者勧誘に携わり、夜の街で寝ている人を見つけては声をかけていた。かたわらホームレスワールドカップ日本代表「野武士JAPAN」プロジェクトの立ち上げ・ファンドレイズや各種イベントなどお祭り担当。2015年~故郷福岡に帰りNPO法人福岡すまいの会に勤務。法人本部業務および生活困窮者の相談業務を担当。業務内容としては便利屋。
藤枝 香織さん(一般社団法人 ソーシャルコーディネートかながわ 副理事長)
1970年東京生まれ、横浜市在住。大学卒業後にODA(円借款)実施機関で勤務。退職後2006年より神奈川で市民活動を支える中間支援団体の活動に専従。NPO運営に関する相談や研修企画、情報発信、季刊誌の編集、NPOに関する各種調査などに携わる。2012年よりソーシャルコーディネートかながわの活動に参加。准認定ファンドレイザー、日本評価学会認定評価士。
[コーディネーター]
実吉 威さん (認定特定非営利活動法人 市民活動センター神戸 事務局長/公益財団法人 ひょうごコミュニティ財団 代表理事)
バブル期の金融機関に2年だけ勤めたのちフリーターとなり海外を放浪。京都で山寺暮らしをしていて阪神・淡路大震災に遭い、意図せずボランティア、NPOの世界に。そこでの出会いに目を開かされ、以来、直接支援ではなく相談・研修などの間接支援に従事。この8年ほどは寄付と助成の分野に注力し、2013年のひょうごコミュニティ財団設立以降、助成の世界の奥の深さにハマっている。趣味は旅行と山登りだが山には久しく登っていない。