協賛プログラム2
NPOと政治 -NPOによる社会変革と政治との関係性-

昨今「NPOが政治活動を行うのはよくない事」という風潮が広がっていないでしょうか。NPO法における政治活動の規制は、何が適切で、何が適切ではないのでしょうか。このプログラムでは、NPOの政策活動を中心的に取り上げ、NPOと政治活動論議に、新しい視座を提供します。政策提言活動に従事したことがあるロビイストをゲストに、国政レベルにとどまらず、地方レベルの政策に落とし込んでいく視点も取り込みながら議論を進めます。NPO法制定当初の政治活動から大いに学び、多様な事例を共有し、これからのNPOと政治における社会的な場づくりについて考えます。
認定NPO法人まちぽっとは、NPO法の立法過程10年間における資料の編纂記録を行いました。その中で、「NPOと政治」「議員立法」「市民主体のアドボカシ-」など、今後の市民社会の形成や政策立案等に有益な示唆を得ました。この調査から学ぶ連続企画を開催しており、今回はその第3回目として実施します。

実施団体:認定特定非営利活動法人 まちぽっと

■スピーカー

坪郷 實(つぼごう みのる)さん
早稲田大学社会科学総合学術院 教授/認定特定非営利活動法人まちぽっと 理事

mr_tsubogo1948年生まれ。専門は、比較政治、環境政策、市民社会論など。主な著書として、『ドイツの市民自治体』(生活社、2007年)、『環境政策の政治学』(早稲田大学出版部、2009年)、『脱原発とエネルギー政策の転換』(明石書店、2013年)、編著『ソーシャル・キャピタル』(ミネルヴァ書房、2015年)、共著『リアル・デモクラシー』(岩波書店、2016年)など。認定NPO法人まちぽっと理事、市民セクター政策機構理事など。
三木 由希子(みき ゆきこ)さん
特定非営利活動法人 情報公開クリアリングハウス 理事長

ms_miki大学在学中より情報公開法を求める市民運動にかかわり、卒業とともに事務局スタッフ。1999年に情報公開法の制定を受けた組織改編・改称して情報公開クリアリングハウスとなり、それとともに室長兼理事。2011年5月から現職。情報公開制度や個人情報保護制度、それに関連する制度に関する調査研究や政策提案、意見表明を行うとともに、市民の制度利用の支援を行う。また、情報公開制度を活用した調査研究や新たな事例創出のための情報公開訴訟の提起なども積極的に行っている。専修大学兼任講師。編著に『高校生からわかる政治の仕組み 議員の仕事』(トランスビュー)、共著に『社会の見える化をどう実現するか-福島原発事故を教訓に』(専修大学出版)がある。
関口 宏聡(せきぐち ひろあき)さん
認定特定非営利活動法人シーズ・市民活動を支える制度をつくる会 代表理事

mr_sekiguchi1984年生まれ、千葉県出身。2009年、東京学芸大学卒業。2007年からシーズに勤務し、2010年の日本ファンドレイジング協会設立に尽力。2011年の「新寄付税制・NPO法改正」や2016年のNPO法改正実現では、市民側の中心的役割を果たし、現在は、講演・相談・コンサルティングなど、制度の活用促進に奮闘中。新宿区協働支援会議委員、神奈川県指定特定非営利活動法人審査会委員、東京ボランティア・市民活動センター運営委員など。
神田浩史(かんだ ひろし)さん
フェアトレードタウン垂井推進委員会 会長/特定非営利活動法人泉京・垂井 副代表理事

mr_kanda京都市生まれ。ODAの開発コンサルタントを経て、NGOでODA政策やTPPなどの経済政策に対する政策提言活動に携わる。 元外務大臣の諮問機関「国際協力に関する有識者会議」委員などを歴任。それと並行して、地域づくりなどにも関わり、垂井町(仮称)自治基本条例策定委員会副委員長として、住民主体で垂井町まちづくり基本条例案を策定した。多数のNGO・NPOの役員ならびに多数の大学で非常勤講師も務める。岐阜県垂井町在住。